OpenBSD Live System - 河豚板

川俣 吉広
kaw@on.rim.or.jp

河豚板はOpenBSDをベースに作成されたライブシステムです。

OpenBSD 6.4をベースにした河豚板 6.4は2018年10月29日に公開されました。
いままでのリリース情報はこちら

現行リリースについて

現在の最新リリースは以下のとおりです;

FuguIta-6.4-{i386,amd64}-201812052
このリリースでは、河豚板をvmm/vmd仮想化のゲストとして使用できるように改善しました。
com0がコンソールとして使用されている場合、/dev/tty00のgettyを有効にします。
この機能は、QEMUやハードウェアでのシリアルコンソールなどにも使用できます。

arm64版のテストリリース

Raspberry Pi 3で動作するarm64版の河豚板を試験的に公開致しました。
arm64版河豚板では、ネットワークが事前設定されていますので、シリアルケーブルなしでインストールでき、SSHでログインして使用することができます。詳細は0_README-6.3-arm64ファイルをご参照下さい。

河豚板の特徴

HDDインストールに近い環境を実現
河豚板は、できる限り通常のOpenBSDインストールと同じ環境になるように設定されていますので、ログイン後の各種操作・設定などは通常の方法で行うことができます。
システムファイルの多くは、ライブシステムメディアへのシンボリックリンクとなっていますが、これもそれらのファイルへの削除や変更を行えるようにするためです。
作業環境を持ち運び可能に
河豚板を使用中に作成/編集したファイルは、フロッピーディスク又はUSBメモリに保存し、次回起動時に読み込ませることができます。
これにより、作業環境を手軽に持ち運び、他所のPC上でも同じ環境で作業を継続するような使いかたもできます。
ロースペックマシンでも動作
Xを使わない状態で、実装メモリ量64メガバイト程度から起動します。
追加ソフトの利用
通常のOpenBSDと同じく、pkg_addでソフトを追加可能です。また、portsからのビルドや野良makeも可能です。
追加したソフトはUSBメモリなどに保存し、次回起動時に復帰することができます。
USBメモリ版も提供
河豚板は、USBメモリなどへのインストーラを内蔵しています。
動作中の河豚板からUSBメモリ管理ツールを呼び出し、そこからインストーラを起動することでUSBメモリで起動する河豚板を作成できます。
最新版のOpenBSDに追従
可能な限り、OpenBSDの最新版に追従します。
半年に一回のOpenBSDのリリース以外にも、その間に発生するErrata (セキュリティ対応や機能向上のための修正)に対しても対応版を作成し、リリースしています。

河豚板ガイド

河豚板ガイドは、ライブメディアの作成方法・基本的な使いかたに始まり、進んだ応用・開発ツールの使用に到るまでを順を追って解説しています;

過去に作成された公開資料の一覧です。
現状の河豚板とは異っている部分もありますので、ご注意ください。

LiveCDを作ってみる
LiveCDの実装方法の概略について説明
俺CDを作る
LiveCD作成ツールの使用方法
EBUG勉強会/20050917_LiveCD
EBUG勉強会/20070519_LiveCD_2
EBUG勉強会/20090221_LiveCD_3
EBUG勉強会/20140507_実用で使う河豚板
EBUG勉強会/20161119_河豚板のマルチプラットフォーム対応
EBUG (Echigo BSD Users Group)での発表資料
LiveCD/OSCAizu2011LiveCD/OSC2010LiveCD/OSC2009LiveCD/OSC2007
オープンソースカンファレンス、EBUG出展ブースにて行った河豚板デモの説明用資料
「OpenBSD LiveCD「河豚板」の開発」
オープンソースカンファレンス2010新潟、セミナー
・発表資料: fileFuguIta_OSC2010.odp - ODP形式 / fileFuguIta_OSC2010.pdf - PDF形式
「OpenBSD LiveCD「河豚板」の紹介」
オープンソースカンファレンス2015新潟、セミナー
発表資料

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