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河豚板の歴史

EBUG 第73回会合
2020年5月30日
川俣吉広、kaw@on.rim.or.jp
fugudevices.png

河豚板(FuguIta)はOpenBSDをベースにしたライブシステムで、2004年のCD-OpenBSD 3.6から始まり、現行バージョンは、2020年5月26日に公開されたFuguIta-6.7です。

河豚板は、以下のような特徴を持ちます。

今回は河豚板の開発の経緯を時系列でたどって、なぜ上記のような特徴を持つようになったのかを見てゆきたいと思います。

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年表

西暦RELREVsCENTER:開発項目関連イベント
20002.7-
2.8-OpenBSD初導入
20043.5-
3.6?CD-OpenBSD公開OpenBSD情報サイトkaw.ath.cx運用開始
20053.7?USBメモリへの保存(usbfadm),読出し(起動モード3)実装
3.8?省メモリ・高速起動モード(起動モード1)実装
フロッピーへの保存(fadm),読出し(起動モード4)実装
デバッグ用シェルモード(起動モード5)実装
20063.9?名称をCD-OpenBSDから河豚板(FuguIta)に変更ミラーサイトlivecd-mirror.ebug.jp運用開始
4.05BitTorrentによる配布開始(tracker/seederは自前運用)
放送運行の支援端末として運用
20074.14(4.1-200705222 suggested by itojun)
4.23
20084.35i386上でQEMUを用い、amd64版河豚板を試作・提供
4.49UP/MP両カーネルをサポート
記憶デバイスの自動検出機能を実装
LiveUSB版の提供を開始
20094.514オンメモリモード(起動モード2)を実装
vnodeデバイスによるマウントを実装
4.610非対話起動を実装
fast-boot-cacheを実装
LiveUSBのリマスタリング機能を実装
20104.74FAT上での運用を実装isoboosterに収録
DistroWatch.comに登録
Wikipediaに登録
OSC2010Niigataにて OpenBSD LiveCD 河豚板の開発を発表 fileFuguIta_OSC2010.pdf
4.86
20114.91CDの収録容量を650MBから700MBに変更
5.04
20125.11
5.22放送音声の測定システムとして運用
20135.32
5.49NTFS上での運用を実装OpenBSD Journalに紹介記事掲載
20145.562番目のミラーサイトをmirror.ginzado.ne.jpで運用開始
Wikiの運用ドメインをkaw.ath.cxからfuguita.ddo.jpに暫定変更
Wikiの運用ドメインをfuguita.ddo.jpからfuguita.orgに変更
5.612メモリファイルシステムをmfsからtmpfsに変更
20155.711OSC2015NiigataにてOpenBSD LiveCD 河豚板の紹介を発表
5.87起動時の処理を大幅に見直し河豚板ガイド を公開
Linux ExtFS上での運用を実装
20165.911
6.016アプリ添付・日本語化を廃止開発リポジトリをGitHubで公開
amd64版提供
20176.115
6.28arm64(Raspberry Pi 3)版提供
20186.315ネットワーク再設定ツールgennetconfs提供
6.421シリアルコンソール運用をサポート
UEFI起動/GPT/Hybrid MBRをサポート
20196.512usbfadmにイメージファイル作成機能を実装ミラーサイトのリニューアル及び新設
パーティションの追加マウント機能を実装
6.618LiveCD版をLiveDVD版に変更BitTorrentによる配布を再開(LinuxTracker上で運用)
河豚板によるwww.ebug.jpの運用を開始
リマスター時のスワップパーティション作成機能を実装
デスクトップ・日本語環境設定ツールdtjsetup提供
20206.71....

まとめ


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*1 ライブシステム固有の部分は除きます

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