SAG (System Activity Grapher)は、システムの動作状態を測定・記録し、 各測定項目をグラフ化して表示するスクリプト集です。 SAGの生成するグラフを定期的に監視することで、 システムリソースの使用状況の解析や動作異常の検出に 活用することができます。
SAGは、Shellスクリプト、Perlスクリプトで記述されており、 これらの言語処理系がインストールされたUnix系OSで動作します。
SAGの動作には、以下のものが必要です。
現在提供しているスクリプトでは、以下のシステムをサポートしています;
現在SAGがサポートしている測定機能は以下のとおりです。
項目 | 測定間隔 | 表示値 | 使用コマンド |
ロードアベレージ | 1分 | 最小・平均・最大 | sysctl |
ネットワークトラフィック | 1分 | 送受信それぞれの平均・最大 | netstat |
メモリ使用状況 | 5分 | Active/Total/Free/Cache/Swap | top |
ディスク使用率 | 1時間 | 各パーティションの使用率 | df |
カーネルクロック | 1時間 | 真値からの偏差 | ntpctl |
NTP同期 | 5分 | 各パーティションの使用率 | ntpctl |
データ取得は、上の表のように項目毎に一定の間隔で 行われ、一時間に一回、集計結果をグラフ画像として生成します。
上の表で「最小・平均・最大」とあるのは、 1分または5分間隔で取得したデータの一時間あたりの最小値、 平均値、最大値を算出し、3本のグラフとして描くという意味です。