Note 12/272(OLD2 2) Junk Box [ RESPONSE 176/191 ] Title : UNIXって、なぁーに? SIN4103 [kaw] 93/03/03 02:19:53 サイズ: 2313 バイト Subtitle: installing 386BSD 先月の末にAT互換機を購入しまして、386BSD をインストールしましたので、 そのことについて書きたいと思います。 注文したハードが到着した日には、最初に員数・構成のチェックを行いました。 これはOK。で、AT互換機は、輸送途中に内部のコネクタがはずれたりのトラ ブルが多いとの話を見聞きしてましたので、電源を入れるまえに内部を覗いてみ ました。すると案の定5インチのドライブのコネクタがはずれていて、フラット・ ケーブルが中でブラブラしていました。 他にはハードはOKのようでしたので、電源を入れて3時間程ヒートランさせ ました。次に BIOS 関係をセットアップするのですが、すでに販売店でセットア ップされているので、設定値をメモした上で内部時計の設定とディスクの表面検 査のみを行いました。 386BSD のインストールは先週の日曜 (2/28) に LED 氏の指導の元行いました。 氏から頂いたのは、386BSD のシステム1式と Patch Kit 2.0, XFree86 および Linux のシステム1式です。結局バックアップから起動まで、丸一日かかりまし た。 最初パッチをあてないで使用していたのですが、やはり色々と不都合があった のでパッチをあてたところ、ほとんど問題なく運用できるようになりました(ま だそれほど使っていませんが‥)。パッチで解決できない固有の不都合としては、 ・TURBO スイッチをオンにしてブートすると、ハードディスクを認識せず、 ブートできない。 ・キーボードが106タイプなので、386BSD が想定している101タイ プのものとキー配列が異なり、キーの刻印と実際に入力される文字が違 っている(() {} [] " ' ` + | \ * @ ... 等の特殊文字)。 最初のものは、ディスクのドライバのソース中、タイムアウトの設定値を変更 してカーネルを再生成することで、解決しました。2番目のものも、やはりドラ イバのソースでキーのコードを設定している部分を発見したので、ここを変更す ることにより、解決できると思います(違っている全部のキーを修正するのは結 構面倒ですが‥)。 現在はこんなところです。いずれディスクのパーティションを切り直してちゃ んと運用できるようにするつもりですので、それまでの間はシステムダウンを気 にせずリハーサルのつもりで色々いじってみようと思います。そういうことがで きるのは、最初のうちですので。 ディストリビューションを提供して下さった LED さん、また当日インストー ル作業に立ち会って下さった Timer Troubler さん、どうもありがとうございま した。これからもよろしくお願いします。 [SIN4103 / kaw]
Note 12/272(OLD2 2) Junk Box [ RESPONSE 177/191 ] Title : UNIXって、なぁーに? SIN4103 [kaw] 93/03/13 14:33:08 サイズ: 1292 バイト Subtitle: Linuxをインストールしてみました LED 氏より 386BSD と一緒に頂いた Linux をインストールしてみました。雑 誌などの紹介記事にもよく書かれていることですが、386BSD に比べるとかなり 小さなシステムです。ディストリビューションは 3.5" 1.44MB の FD が17枚 で、386BSD の 1/3 位です。運用に必要なディスクの容量も 100MB もあればお つりがきます(386BSD はフルインストールすると 200M でもちょっと苦しいか な、という感じです)。 インストールは 386BSD に比べ、格段に楽でした。あらかじめチェックしてお かなければいけないのは、fdisk と mkfs のやりかたくらいで、後はほぼメッセー ジに従って操作してゆけば完了します。 インストール後に、何故パッケージが小さいかがわかりました。ソースがあま りないんですね。でも、Emacs があるのは偉い!と思いました。あと、Linux は MINIX がベースになっているだけあって、カーネルのディレクトリ(これはカー ネルを再生成できるようにソースがあります)に mm (memory manager) と fs ( file system) がちゃんとありました。 UNIX システムの色んなところを徹底的にいじってみたいという人には 386BSD が、DOS/V や MS-Windows と共存させて楽しみたいという人には Linux が合っ ているように感じました。386BSD は 98 に移植されていますが、Linux はそう ではありません。でも、Linux のほうが 98 に向いているのでは、とも思いまし た。 [SIN4103 / kaw]
Note 12/272(OLD2 2) Junk Box [ RESPONSE 178/191 ] Title : UNIXって、なぁーに? SIN4103 [kaw] 93/03/13 14:34:59 サイズ: 2510 バイト Subtitle: 386BSDのインストール で、Linux でちょっと遊んだあと、再度 386BSD をインストールしました。イ ンストールを何回かやってみて、効率のよいインストールの方法がわかってきま した。以下にその概要を。 1) dist.fs で立ち上げて、install コマンドでハードディスクに書込む。 2) ハードディスクで立ち上げて、root でログインする。/tmp に mread で bin01 を読み込み、/tmp/extract で展開する。 3) shutdown -r now でリブートし root でログインする 4) mread で src01 を読み込み cpio で展開する。 5) 同様に etc01 の読み込み・展開を行う。 6) Patch kit を読み込み、ソースにパッチをあてる。 7) /usr/src/lib を make, make install する。 8) /usr/src/{bin,libexec,sbin,usr.bin,usr.sbin} を make, make install する。 で、ポイントは、 ・インストール直後にパッチを当てる。 色々いじった後でパッチをあてようとすると、当然のことながらうまくパ ッチがあたらなくなる可能性があります。Patch kit 0.2 の中には、/usr/ src/sys.386bsd/i386/conf/Makefile.i386 にあてるパッチも含まれていま すので、修正後はカーネルの再生成もうまくいきます。 余談ですが、Patch kit 0.2 の README には「必要がなければ、#00500, #00602, #00603 のパッチはあてるな」と書いてあったので、全部にパッチ をあててから上の3つを deinstall しようとしたら #00603 は deinstall できませんでした。何故なんでしょう? ・ライブラリの再構築を他のコンパイルよりも先にやる。 ライブラリよりも先に他のソース(コマンド、カーネル等)をコンパイル してしまうと、パッチをあてる以前の古いライブラリが使われてしまいます。 ・そのままでは make できないものがいくつかある。 以下のものは、そのままでは make できませんでしたので、Makefile の SUBDIR からははずしておいたほうがよいと思われます。 /usr/src/lib/libg++ /usr/src/usr.bin/awk /usr/src/usr.bin/elvis /usr/src/usr.bin/gdb /usr/src/usr.bin/grotty /usr/src/usr.bin/ktrace /usr/src/usr.bin/tn3270 このあとの作業としては、 ・カーネルの再生成 ・一般ユーザの登録 ・コントリビューション・ソフトのインストール ・DES Encryption の組込み ・その他、非標準ソフトのインストール 等がありますがこれらは任意の順番でやってもOKですし、最初の2つ以外は特 に必要を感じなければ省略してもよいと思います。 で、現在の私の課題ですが、ps コマンドで ps aux として結果を見るとすべ てのプロセスで TT の覧が ?? になってしまうので、この原因を究明中でありま す。 [SIN4103 / kaw]