http://www.delegate.org/delegate/download/から取得。使用条件は以下のとおり;
Copyright (c) 1994-2000 Yutaka Sato <ysato AT etl.go.jp> <y DOT sato AT delegate.org>
Copyright (c) 1994-2000 Electrotechnical Laboratory (ETL), AIST, MITI
Copyright (c) 2001-2008 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST)
AIST-Product-ID: 2000-ETL-198715-01, H14PRO-049, H15PRO-165, H18PRO-443
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OSごとのバイナリパッケージを利用するか、または、
$ tar xvzf delegateX.Y.Z.tar.gz $ cd delegateX.Y.Z $ CFLAGS='-O6' ADMIN='kaw@on.rim.or.jp' make $ sudo install -o root -g wheel -m 0755 src/delegated /usr/local/sbin ↑注)stripしないこと! (理由は後述)
delegatedは、設定ファイルを持たない。指定はすべてコマンドラインから*1。
基本形
delegated -P[host:]port OWNER=user[/group] DGROOT=system-dir parameters [parameters...]
なので、通常はシェルラッパーを作成し、そこにパラメータを書いておいてそれを起動。たとえば、dodg.sh↓
#!/bin/sh exec /usr/local/sbin/delegated ONWER=delegate/delegate DGROOT=/var/spool/delegate "$@"
とかやって
# dodg.sh -P8080 SERVER=http
など。この時、実行時のプロセスは
/usr/local/sbin/delegated ONWER=delegate/delegate DGROOT=/var/spool/delegate -P8080 SERVER=http
となる。シェルラッパー経由で起動することで、実行時に必ず指定したほうがよいパラメータを付け加えることができる。
停止は-Fkill、再起動には-Fkill-hupを指定する。
# dodg.sh -P8080 -Fkill
この時、実際に停止 (or 再起動)するプロセスは、起動時に -P8080 を指定したプロセスとなる。
起動・停止をまとめて、こんな感じにしてもOK。 ... rc.delegate↓
#!/bin/sh function dg { /usr/local/sbin/delegated \ ONWER=delegate/delegate \ DGROOT=/var/spool/delegate \ "$@" ; } case X"$1" in Xstart) dg "$@" ;; Xstop) dg -Fkill "$@" ;; Xrestart) dg -Fkill-hup "$@" ;; esac
ログは、DGROOT/log/*に作成される。 ログファイルは、strftime(3)互換の書式準拠で指定可能。自前でログローテートできる。例;
dodg.sh -P... SERVER=... LOGDIR='log[date+/aged/%y/%m/%d]'
デバックには、-v オプションを指定。フォアグラウンドでの実行となり、ログもstdoutに出力される。
# delegated -Pport SERVER=proto
普通のHTTPプロキシとして起動した例。CACHE=yes or CACHE=do でキャッシュ機能が有効になる*2。
# dodg.sh -P10080 SERVER=http CACHE=do
同様に、FTP専用のプロキシとして使用するには、
# dodg.sh -P10021 SERVER=ftp
これはHTTP経由のFTPアクセスではない純粋なFTPプロキシとして動作する。FTPクライアントでこのDeleGate FTPプロキシに接続後、
login: 目的のサーバでのアカウント名@目的のサーバ名 password: 目的のサーバのパスワード
で、目的とするFTPサーバに接続する。あるいは、
login: 目的のサーバのアカウント名 password: 目的のサーバのパスワード
で、DeleGate FTPプロキシにlogin後、
cd //desthost
で目的のサーバdesthostに接続できる。
DeleGateは、多段接続して使用可能。
その際、DeleGate間同士の通信に「DeleGateプロトコル」を使用すると、
中継可能なプロトコルをDeleGateプロトコルでwrap(というかtunnel)して
中継できる。
→複数のプロトコルを中継するのに、一本の伝送路だけを用意すればよい。
使用例;
proxy-1 # dodg.sh -P10021 SERVER=ftp MASTER=localfw-addr:20000 local-fw # dodg.sh -Plocalfw-addr:10080 SERVER=http MASTER=127.0.0.1:20000 local-fw # dodg.sh -Plocalfw-addr:20000,127.0.0.1:20000 \ SERVER=delegate MASTER=127.0.0.1:20001 local-fw # ssh -L 20001:127.0.0.1:20002 remote-fw remote-fw # dodg.sh -P127.0.0.1:20002 SERVER=delegate
個々のプロトコルをクライアントから受け付けるDeleGateプロセスをSpecialist、 Specialistからの通信をDeleGateプロトコルにより一括して受け付けるDeleGateプロセスをGeneralistと呼ぶ。
複数のプロトコルを受け付けたい場合、個々にプロセスを起動してもいいが、INETDパラメータで 一個のプロセスで複数のポート(=プロトコル)を待ちうけできる。
# dodg.sh INETD="50080 - - - - - SERVER=http MASTER=127.0.0.1:50000 RES_AF=64" \ INETD="_:40080 - - - - - SERVER=http" \ INETD="2401 - - - - - SERVER=tcprelay://anoncvs.jp.openbsd.org:2401"
この例では、一個のDeleGateプロセスで、IPv4のポート50080*3とポート2401, IPv6のポート40080で 接続を待ちうけている。
中継するURLをDeleGate上で書き換えることにより、URLを変換する。
# dodg.sh -P80 SERVER=http \ MOUNT="/c1/* http://www1.localnet/*" \ MOUNT="/c2/* http://www2.localnet/*"
上記の例では、プロキシ上でウェブサーバが動作しており、 そのサブディレクトリ/c1、/c2配下にそれぞれwww1, www2のコンテンツがあるように見える。
$ w3m http://proxyhost/c1/index.html $ w3m http://proxyhost/c2/bbs.cgi
単一のサーバをプロキシ上で見せたいのであれば、MOUNTを使用せず、
# dodg.sh -P80 SERVER=http://www1.localnet/
でもよい。
プロトコルを変換しつつ、MOUNTすることも可。
# dodg.sh -P80 SERVER=http \ MOUNT="/mail/* pop://mailhost/*" \ MOUNT="/news/* nntp://newshost/*"
ウェブブラウザ経由で、メールやネットニュースにアクセスできる。
$ w3m http://proxyhost/mail/ $ w3m http://proxyhost/news/
プロキシではなく、サーバプロセスそのものとしても使用可。
dodg.sh -P80 SERVER=http MOUNT="/* /path/of/htdocs/*" RELAY=no RELIABLE="*"
自分自身にマウントするような記法を使用する。
単一のTCP接続やUDP送信をそのまま中継する機能。
# dodg.sh -P10022 SERVER=tcprelay://ssh-host:22 RELIABLE="192.168.1.6"
# dodg.sh -P123 SERVER=udprelay://ntp-serv:123 RELIABLE="clt-host"
特定の条件に合致した(or合致しない)場合のみの経路を指定できる。
ROUTEパラメータによって、中継の転送先、接続元、最終的な接続先を指定。
# dodg.sh -P172.31.0.1:10080,2001_3e0_434_8__1:10080 \ ROUTE='http://another-proxy:3128/-_-!*.localnet:*'
この例では、IPv4の172.31.0.1:10080とIPv6の[2001:3e0:434:8::1]:10080で待ち受け、*.localnet以外への接続要求は、 別のプロキシに転送
中継するデータを外部プログラムによって加工する仕組み。 データストリームの何処に挿入するかで、9種類の指定方法がある。
+-+ +-------+ +-+ MD: Master DeleGate |C|---->FFROMCL-|F| D |F|-FTOMD------>|M| |L| |C| E |M| |D| +-+ |T|<------FTOCL-|L| L |D|-FFROMMD<----| |<--->|S| +-+ | | E +-| +-+ |V| | | G |F|-FTOSV-------------->| | | | A |S| | | | | T |V|-FFROMSV<------------| | | | E | | +-+ +-------+
DeleGate組込みのSSL wrapper。
DeleGate 9.0.0以降で対応済み ... 詳細は配布パッケージ内の IPv6NOTE.txt に記述
-P9999 ... IPv4を受け付け (-P0.0.0.0:9999と同じ) -P__:9999 ... IPv6を受け付け -P0:9999,__:9999 ... 両方受け付け