2019年5月1日リリース (実際には4月24日)
主なもの
大きな変更はない模様
リリース
インストール容量の増大
amd64でインストール直後のディスク容量が1.2GB → LiveCDの容量(700MB)に収まらない!
Xの起動方法変更
OpenBSD 6.5の"What's new"で挙げたように、Xサーバのsetuidビットが落されたため、一般ユーザがstartxやxinitでXのセッションを開始できなくなった。
河豚板はLive Systemであるため、起動モード0, 1, 2の"Fresh Boot"で使用されることが多い。よって、起動スクリプト/boottmp/rc内にてログイン画面の選択を行うこととした。
Do you login with Console or X Window System? [default: Console] ->
ASLRの処理方法変更
OpenBSDでは、起動時にASLR (address space layout randomization)という処理が行われ、libc.so.*, libcrypto.so.*, ld.soの3つの共有ファイルについてオブジェクトファイルがランダムに配置し直された上でリンクされる。
OpenBSD 6.5では、ASLRの処理が変更されたため、河豚板の起動時に不具合が生じるようになった。
実際には、変更を行った/etc/rcを直接配置するのではなく、差分ファイル/boottmp/etc.rc.diffを用意しておき、河豚板の初期化時にpatchを適用するようにした。
河豚板の配布を行っているミラーサイトの変更・増設を行った。
Subject: FuguIta mirror From: Solene Rapenne <solene@openbsd.org> To: kaw@on.rim.or.jp Date: Fri, 3 May 2019 07:42:36 -0600 (MDT) Hello, I could host FuguIta releases as a host, I have a server in Europe with high bandwidth. Tell me what you need me to do to make the mirror happening :)河豚板は、ヨーロッパからのダウンロードがかなりの割合を占める(後述)ため、Rapenne氏からのお申し出をありがたく受け、ヨーロッパに河豚板のミラーを増設することとした。
#!/bin/sh unset LANG set -x [ -r $HOME/FuguIta/0_README.txt ] || exit 1 cd $HOME/FuguIta || exit 1 lftp -c 'open sftp://srv.ebug.jp/home/fuguita/pub && mirror -Rev' lftp -c 'open sftp://perso.pw/pub && mirror -Rev'従来より運用していた国内2ヶ所のミラーは、定期的にミラーからマスターにrsyncで接続し、同期をとっていたが、jp1.dl.fuguita.org (旧mirror.ginzado.ne.jp)については、lftpによる同期に変更した。
以上の体制で5月11日より運用を開始した。
地域 | 割合(%) | 備考 |
ヨーロッパ | 35.2 | ロシアを除く |
北アメリカ | 31.2 | |
アジア | 19.3 | ロシアを除く |
南アメリカ | 4.2 | |
ロシア | 4.0 | |
中央アメリカ | 3.1 | |
オセアニア | 1.4 | |
アフリカ | 0.9 | |
中東 | 0.6 |
順位 | 国コード | 順位 | 国コード | 順位 | 国コード | ||
1 | US | 11 | PL | 21 | FI | ||
2 | JP | 12 | NL | 22 | UA | ||
3 | DE | 13 | CN | 23 | AR | ||
4 | FR | 14 | ES | 24 | CZ | ||
5 | RU | 15 | AU | 25 | KR | ||
6 | CA | 16 | HU | 26 | SE | ||
7 | IT | 17 | GR | 27 | CH | ||
8 | BR | 18 | TR | 28 | AT | ||
9 | GB | 19 | RO | 29 | IN | ||
10 | MX | 20 | ID | 30 | PT |