実用で使う河豚板†
川俣 吉広
EBUG勉強会 @ 十日町, 2014/5/17
業務連絡†
おさらい編†
LiveCD/LiveUSBから Live何か へ |
- インストール媒体は700MB以上の(OpenBSDで認識できる)記憶デバイスであればOK。
- ブート可能なデバイスでなくてもOK ... ブートローダとシステムを別々に指定できるため
- 実演
- usbfadmユティリティを使用してLiveUSBを作成してみる
newdriveサブコマンドにより対話的に操作する;
- 作成後のイメージ ;
LiveCD Live何か
+--/dev/cd?a---------+ +--/dev/???a---------+
| boot, cdbr, cdboot | | boot, cdbr, cdboot | ブートローダ
| bsd-fi, bsd-fi.mp |==[usbfadm]==COPY==>| bsd-fi, bsd-fi.mp | カーネル
| fuguita.ffsimg | || | fuguita.ffsimg | ファイルシステムイメージ
+--------------------+ || +--/dev/???d---------+
|======NEWFS==>| noasks | 自動起動パラメータ
|| | livecd-config/* | ユーザデータ保存領域
|| +--/dev/???i---------+
|======NEWFS==>| | FAT領域
+--------------------+
- USBメモリを起動してみる
... 起動手順をもう一度確認しながら
- Boot Prompt
- 起動するカーネルの選択(bsd-fi / bsd-fi.mp)
- カーネルにフラグを渡す
- UKC (User Kernel Config)
- デバイスドライバの有効・無効化、カーネルタイムゾーンの変更など
- 河豚板固有の設定
- 河豚板のファイルシステムが格納されているデバイス
- mfsサイズ
- ブートモード
- /etc以下の設定
- キーボードタイプ
- ルートパスワード
- ネットワーク関連
- 各種設定/ユーザデータの保存と復帰
- usbfadmによる保存
- ブートモード3による復帰
実践編 ... 動くモノを作ってみよう†
簡単な専用アプリケーション端末を作ってみる
- 動作仕様
- OS起動後、認証なしでログインし、アプリケーションを立ち上げ
- 電源ぶち切りOK、あるいは電源チョン押しで自動shutdown。
... 簡単なサンプルとして、「時計表示端末」を作成してみる
- 機能概要
- xclockで表示
- OpenNTPDで時計合わせ
- 正時に時報音送出
- 実装手順
- 自動起動
- noasksファイル
...「河豚板固有の設定」の入力を省略
- daemon, cron等の設定
- 認証なしでアプリケーション起動
- その他必要に応じたカスタマイズ
...ネットワーク, locale, swap, /optのマウントなど
OpenBSDの最近の主なトピックス†
- ネットワーク系daemonの切替え
OpenBSD 5.5では新旧併存。5.6で古い方はなくなる予定
- sendmail → OpenSMTPD
- Apache → Nginx
- BIND → NSD, unbound
- Packagesがシグニチャ付に / signify(1)ユティリティの開発
- vxlan(4) (virtual extensible local area tunnel interface)の追加
- pfの優先制御/帯域制御を実装しなおし(ALTQは廃止)