OpenBSD LiveCDはCD-ROM単体で運用することができますが、電源を切ると mfs (メモリファイルシステム) 上のデータはすべて消えてしまいます。また、ネットワークなどの設定値は、起動時に毎回手で入力する必要があります。 そのような不便を解消するため、OpenBSD LiveCDでは、各種設定値やホームディレクトリ上のデータなどをフロッピーディスクに保存し、次回ブート時に復帰させる機能を持っています。 ---- #contents データをフロッピーディスクに保存するには、専用のスクリプト fdadm を使用します。 /boot/fdadm Welcome to Floppy Disk Adminstration Tool Type ? for help. Cmd -> fdadmのコマンドには、以下のものがあります。 :fdform|フロッピーディスクをFFS形式でフォーマットします。 :mklist|保存するファイルの一覧を作成します。このmklistで保存の対象として選択されるのは、/mfs以下に存在するファイルです。ただし、/cdromへのシンボリックリンクや、/cdromからコピーされたファイルは、次回起動時にはCD-ROMから復帰できるため、保存の対象とはなりません。~ このコマンドは、多数のファイルをスキャンするため、終了までに時間がかかります。 :edlist|mklistで作成されたファイル一覧を編集します。環境変数EDITORで設定されたテキストエディタが起動されます(EDITORが設定されていない場合は、/usr/bin/vi)。~ edlistにより、保存の必要のないファイルを削除したり、また、逆にリストアップされてないファイルを手動で追加したりできます。 :write|作成されたファイル一覧をフロッピーディスクに tar.gz 形式で書き込みます。 :bye, exit, quit|fdadmを終了します。 作成されたフロッピーディスクは、以降のLiveCD立ち上げ時に、ブートモードを ''3: CD-ROM + .tar.gz floppy' に選択することで読み込まれます。