#author("2023-02-14T12:48:00+09:00","default:kaw","kaw")
#navi(FuguItaGuide)
In this chapter, we will explain how to create the DVD and USB memory required to start using FuguIta, and the initial settings to make when starting FuguIta.
#contents
*Creating FuguIta media [#w3e3b098]
**LiveDVD and LiveUSB [#mb6f0fea]
There are two main ways to use FuguIta.

One is a method called "LiveDVD" that writes Fuguita to a DVD-R or DVD-RW and starts it. ~
The other method is to boot what is written in the USB memory, which is called "LiveUSB".

Fuguita can be used in the same way by using either the LiveDVD version or the LiveUSB version, but each has its own characteristics, so it is better to use them according to the purpose.

- In general, USB memory has a faster data reading speed than DVD, so the LiveUSB version of FuguIta often takes less time to complete system and application startup.

-Some old PCs can't boot from USB sticks well or don't support booting itself. ~
On the other hand, most DVD drives are manufactured according to standardized specifications, so FuguIta will start up with almost all of them without any problems.

-FuguIta and other "live systems" are not installed on a hard disk, so all data is held in memory. For this reason, normally all data up to that point will be lost when the system is shut down. ~
The LiveUSB version of FuguIta has a data storage area, and you can save various settings and files in this area and restore them at the next system startup.

- The unit price of recording media is cheaper for optical media such as DVD-R than USB memory, so you can run it on multiple machines at the same time, use the media while it is set, or create in large quantities. The LiveDVD version is more suitable for usage such as distributing

In general, it can be said that the LiveDVD version is suitable for reliable operation and economic efficiency, and the LiveUSB version is suitable for performance and convenience.
///
///>''【メモ】'' ~
///''⇒''[[LiveDVD版とLiveUSB版の両方を同時に使う>fg3:multidevice]]「いいとこ取り」な使いかたもできます。 ~
///このテクニックを使うと、例えば「USB起動に対応していないPCでLiveUSB版のFuguItaを使う」ことや「LiveDVD版のFuguItaでデータの保存と読み込みをする」ことなどもできます。
///
///最初にFuguItaを使い始めるには、以下の手順を踏みます;
///+FuguItaの配布サイトからファイルをダウンロードする
///+ダウンロードしたファイルは圧縮されているので、それを展開する
///+展開したファイルをDVD-RやUSBメモリに書き込む
///
///以下、それぞれの手順について説明をします。
///
///**ダウンロード [#e67236e9]
///#ref(FuguItaガイド/dlsite.png,around,right)
///
///FuguItaはフリーソフトウェアです。FuguItaの最新版を始めとした全ての版はインターネットで公開され、自由にダウンロードして使用することができます。
///
///FuguItaのダウンロードサイトは4つあります。
///
///-https://jp1.dl.fuguita.org/
///
///-https://jp2.dl.fuguita.org/
///
///-https://de.dl.fuguita.org/
///
///-https://fr.dl.fuguita.org/
///
///サイトの内容は同じなので、どちらのサイトからでも同じようにダウンロードできます。~
///日本国内からは、jp1.dl.fuguita.org または jp2.dl.fuguita.org でのダウンロードをお勧めします。
///
///これらのサイトにアクセスすると、右図のような内容が表示されます。
///このうち、「FuguIta-」で始まる名前のファイルがFuguItaの配布物です。
///#clear
///このファイル名の意味は、次のようになっています。
/// FuguIta-7.2-amd64-202302031.iso.gz
///         --- ----- --------- --- --+->ファイルの圧縮形式です。
///          |    |       |      |       ・gz ... gzipコマンドを使って圧縮しています
///          |    |       |      +->ファイルの種類です
///          |    |       |         ・iso ... DVD-R/DVD-RW書込み用のISOイメージです
///          |    |       |         ・img ... USBメモリ書込み用の生イメージです
///          |    |       |
///          |    |       +->FuguItaのリリース(バージョン)です
///          |    |          ・「年月日」「一連番号」 の形式となっています
///          |    |          ・一連番号は、一日のうち2つ以上のFuguItaを作成した場合、
///          |    |            一つづつ増えて行きます
///          |    |
///          |    +->対応プラットフォームです。
///          |       FuguItaは現在、i386, amd64, arm64の3種類のプラットフォームに対応
///          |       しています。お使いのPCのCPU型式に対応したものを選択して下さい。
///          |
///          +->このFuguItaの元となっているOpenBSDのバージョンです
///作成するのがLiveDVDか、あるいはLiveUSBか、PCのがインテル系の32ビットCPU、あるいは64ビットCPUかでファイルを選択してダウンロードします。
///>''【メモ: 対応アーキテクチャについて】'' ~
///''⇒''上で説明したように、PCでFuguItaを使う場合、CPUの種類によってi386かamd64のどちらかを選択する必要がありますが、現在使われているPCはほとんどがamd64アーキテクチャの64ビットCPUです。i386は、amd64以前に開発されていた32ビットCPUです。 ~
///arm64はシングルボードコンピュータなどでよく使われているCPUアーキテクチャです。arm64版のFuguItaはRaspberry Pi 3及び4で動作が確認されています。。
///
///ダウンロードが完了したら、圧縮されているファイルを展開します。~
///以下は、Unix系のOSでシェルのコマンドラインからDVD-R/DVD-RW用のファイルを展開する場合の例です;
/// gzip -d FuguIta-7.2-amd64-202302031.iso.gz
///
///展開が完了するとファイルサイズが約1ギガバイトになり、ファイル名も.gzの拡張子が取れたものになります。
///
///>''【メモ】'' ~
///''⇒''SHA256というファイルには、FuguItaのファイルのSHA256チェックサムが記録されており、このファイルを使用してダウンロードしたファイルが破損していないかどうかをチェックできます。~
///チェックを行うにはSHA256ファイルもダウンロードし、以下のように行います。
/// sha256 -C SHA256 FuguIta-7.2-amd64-202302031.iso.gz
///これはOpenBSD上で行った例です。他のOSでは、それぞれのマニュアルを参照して下さい。
///
///#aname(create_livedvd)
///**LiveDVDの作成 [#h29db66b]
///LiveDVD版のFuguItaを作るにはDVD-RやDVD-RWなどの書込み可能なDVDメディアを用意し、展開済みのISO形式のファイルを書き込みます。~
///以下は、OpenBSD上で書き込みを行う場合の例です;
/// pkg_add dvd+rw-tools                   ←DVDの書込みソフトdvd+rw-toolsをインストールする
/// growisofs --dvd-compat -Z /dev/rcd0c=FuguIta-7.2-amd64-202302031.iso  ←イメージを書込み
///>''【メモ】'' ~
///''⇒''他のOSでも [[ISOイメージ書き込みソフトが公開されている>https://www.google.co.jp/?q=ISO+%E6%9B%B8%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%81%BF+%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88]] ので、そのようなソフトを使ってFuguItaのLiveDVDを作成できます。
///
///#aname(create_liveusb)
///**LiveUSBの作成 [#a6f9358d]
///LiveUSB版のFuguItaを作るには2ギガバイト以上のサイズのUSBメモリを用意し、ダウンロード・展開済みのIMG形式のファイルを書き込みます。~
///以下は、OpenBSDを使用して書き込みを行う場合の例です;
/// dd if=FuguIta-7.2-amd64-202302031.img of=/dev/rsd0c
///>&color(red){''【ご注意】''};~
///&color(red){''!!''上の例の「/dev/rsd0c」の部分は書き込み先となる機器の指定です。これはあなたが使用するPCの周辺機器の接続状態、あるいはddコマンドを実行するオペレーティングシステムの種類によって変ってきます。このコマンドを実行すると指定した機器に記録されているデータは全て消えてしまいますので、書き込み先が正しいかどうかの確認は事前に十分に行って下さい。};
///
///>''【メモ】''~
///''⇒''ISOイメージ書込みソフト同様、[[生イメージ書き込み用のソフトも種々公開されて>https://www.google.co.jp/?q=%E7%94%9F%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8+%E6%9B%B8%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%81%BF+%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88]] いますので、そのようなソフトも利用可能です。~
///''⇒''2ギガバイト以上のUSBメモリを使用しても、2ギガバイトを超える部分は使用されません。~
///USBメモリのサイズに合ったLiveUSB版FuguItaを作成したい場合は [[LiveUSBのリマスタリング>fg3:liveusb_remaster]] を参照して下さい。
///
///**arm64版FuguItaの作成 [#m3ea6fcf]
///Raspberry Pi 3およびRaspberry Pi 3で動くFuguItaを作る場合、ファイルの書込み先がUSBメモリではなく、マイクロSDカードになります。
///作成方法は[[FuguItaのLiveUSBを作る>#create_liveusb]]場合と同じです。
///
///#aname(bootsetup)
///*起動時の設定 [#w2cd2dbe]
///
///この章ではFuguItaの起動方法、およびその途中で行う設定値の入力について説明します。
///
///#aname(bootdevice)
///**起動デバイス [#j26392c6]
///FuguItaを書き込んだDVDやUSBメモリをPCにセットして起動すると、FuguItaのシステムが起動します。
///
///>''【メモ】''~
///''⇒''DVDやUSBメモリをセットして起動しても、すでにインストールされているWindowsやLinuxなどが起動してしまう場合があります。これは、PCにはどの機器を使用して起動するかの優先順設定があり、この設定がDVDやUSBメモリより内蔵ハードディスクの方が優先的に起動するようになっているためです。~
///FuguItaを起動できるようにするにはPCのBIOSメニューの設定を変更し、DVDやUSBメモリの優先順位を内蔵ハードディスクより高くします。~
///PCのBIOSメニューは機種により異なりますので、お使いのPCの取扱説明書をご参照頂くか、[[ネット上で検索を行い、調べてみて>https://www.google.co.jp/?q=bios+%E8%B5%B7%E5%8B%95%E9%A0%86%E4%BD%8D]] 下さい。
///
///FuguItaが起動すると、以下のようなメッセージが表示されます;
///
/// >> OpenBSD/amd64 CDBOOT 3.46
/// boot>
/// booting cd0a:/bsd-fi.mp: 12997960+2769928+2277408+0+708608\[806285+128+1028280+751803]=0x145cb88
/// entry point at 0xffffffff81001000
/// [ using 2587528 bytes of bsd ELF symbol table ]
/// Copyright (c) 1982, 1986, 1989, 1991, 1993
///         The Regents of the University of California.  All rights reserved.
/// Copyright (c) 1995-2020 OpenBSD. All rights reserved.  https://www.OpenBSD.org
/// 
/// OpenBSD 6.7-stable (RDROOT.MP) #1: Fri Jun  5 09:41:45 JST 2020
///     root@nimbus9.localnet:/opt/fi/6.7/sys/arch/amd64/compile/RDROOT.MP
/// real mem = 1056825344 (1007MB)
/// avail mem = 1010286592 (963MB)
/// mpath0 at root
/// ~略~
/// scsibus4 at vscsi0: 256 targets
/// softraid0 at root
/// scsibus5 at softraid0: 256 targets
/// uhub1: illegal enable change, port 1
/// root on rd0a swap on wd0b dump on rd0b
///
///>''【メモ】''~
///''⇒''実際には画面表示が途中から&color(white,blue){青地に白};になります。~
///このメッセージはカーネル(オペレーティングシステム本体)が表示しています。
///#ref(FuguItaガイド/fuguboot.png,wrap)
///これらの表示にはPCのメモリや周辺機器の接続状態などの認識結果が示されており、起動がうまくいかない場合などのトラブルを解決する際に重要な情報源となります。
///
///OpenBSDカーネルの起動が完了すると、FuguItaのバナーが表示されます。
///
/// ================================================
/// =     ______               __   _
/// =    / ____/              |  |_| |__
/// =   / /____  ______  __  _|  /_   _/_____
/// =  / ___/ / / / __ \/ / / |  | | | /  _  |
/// = / /  / /_/ / /_/ / /_/ /|  | | |_| (_) |__
/// =/_/   \____/\__  /\____/ |__| \___/____/__/
/// =            __/ /
/// =           /___/
/// =
/// = Welcome to FuguIta - OpenBSD-based Live System!
/// =                            https://fuguita.org/
/// =================================================
///
///FuguItaのバナー表示に続きこのPCに接続されているディスク機器の調査が行われ、そのうちどれにFuguItaのシステムがインストールされているかの表示が行われます。
///
///以下の例では「FuguIta's operating device(s): cd0a.」とあるので、LiveDVD版のFuguItaがCD, DVD, Blu-Rayなどの光学ドライブにセットされていることがわかります。
///
///よって、「Which is FuguIta's operating device?」(FuguItaの運用機器はどれですか?)のプロンプトに対し ''cd0a'' と入力します。
///>''【メモ】''~
///''⇒''これ以降、様々な値を入力してゆきますが、それらのプロンプト中に「[default: xxxx]」という表示がある場合は xxxx がデフォルト値であることを示しています。この場合は下の例のように<Enter>キーを入力するだけでもxxxx<Enter>と入力されたものと見なされます。
///
/// scanning partitions: cd0a sd1d
/// FuguIta's operating device(s): cd0a.
/// Which is FuguIta's operating device? [default: cd0a] ->      ← <Enter>のみ入力
///
///>''【メモ】''~
///''⇒''OpenBSDオペレーティングシステムでは、ディスク機器に対して以下のようなルールで名前がつきます。
///-最初のアルファベット数文字 ... 機器の種類
///--cd ... CD, DVDやBlu-Rayなどの光学ドライブ
///--wd ... ハードディスク(IDE, SATA接続)
///--sd ... USBメモリ、SDカード、メモリスティック、SATA接続、SCSI接続、USB接続のハードディスクなど
///--fd ... フロッピーディスク
///-それに続く数字 ... その種類の機器が複数接続されてる場合、0から増えてゆきます
///-最後のアルファベット ... その機器内の区画(パーティション)~
///パーティションは概ね、以下のように使用されています;
///--c ... その機器全体を表します
///--b ... その機器内のOpenBSDスワップパーティションを表します
///--a, d~h ... OpenBSDのファイルが格納されるパーティションです。aパーティションはルートファイルシステムとして用いられることが多いです
///--i, j など ... WindowsやLinux用のパーティションはこのi, jパーディションとされることが多いです。
///-注)cパーティション、bパーティション以外は慣習的にそのようなパーティション名が付けられている場合もあり、上の説明に従わないケースもあります。
///
///**mfsサイズ [#tf4487ef]
///続いて、メモリに関する設定を行います。
///
///以下の例ではまず、このPCでは1007メガバイトのメモリが使用可能であることを報告しています。~
///そして、その1007MBのメモリの内、何メガバイトをmfsに割り当てるかをユーザが入力します。
///
///FuguItaは通常、PCに内蔵されたハードディスクを使用しないため、その替わりにメモリ上にディレクトリやファイルを保持する領域を確保します。OpenBSDにはそのための仕組みとしてmfs (Memory File System)というものがあり、FuguItaもこのmfsを使用しています。
///
///設定値の入力箇所には「default: 755M」と表示されており、<Enter>キーだけを入力すると、この値が指定されたと見なされます。
///通常は<Enter>キーだけの入力で問題ありません。
/// activating swap partition: /dev/sd0b
/// available memory: 1007M
/// total swap size: 16M
/// 
/// Enter mfs size.
///   You can add suffix K, M, or G.
///   % is a percentage of memory size.
///   and %% is a percentage of the total memory and swap.
///   otherwise considered "megabytes"
/// 
/// [default: 755M] ->         ← <Enter>のみ入力
/// set mfs size to 755MB
///''【メモ】''~
///''⇒''表示で説明されているように、入力値には「K」「M」「G」を付けて、キロバイト・メガバイト・ギガバイトで指定でき、「%」を付けると、使用可能メモリのパーセンテージで、「%%」で使用可能メモリとスワップパーティションの総量に対するパーセンテージで指定できます。~
///何も付けず数字だけの場合はメガバイトと見なされます。
///
///''【メモ】''~
///''⇒''mfsの最大容量には、アーキテクチャ毎に最大値が決っており、この値を超えて指定することはできません。その値はi386で1ギガバイト程度、amd64で32ギガバイト、arm64で16ギガバイトとなります。
//////>''【メモ】''~
//////''⇒''0ではない数値を入力した場合はその値がmfsが保持できるファイルの最大値となります。例えば下の例で100<Enter>と入力したとすると、ファイルやディレクトリは合計で最大約100メガバイトまで保持でき、残りの約155メガバイトはプログラムの実行のために確保されます。
///
///**起動モード [#of1910c0]
///続いて起動モードの選択に移ります。
///
///起動モードにはモード0からモード5までの6種類がありますが、まずは標準的なモード0を選択します。
/// Boot modes:
///   0: fresh boot - standard mode as a live system
///   1: fresh boot - less memory, faster boot (/usr is non-writable, can't pkg_add)
///   2: fresh boot - works using only RAM (about 1GB or more of RAM required)
///   3: boot with retrieving saved files from storage device
///      or enter passphrase for an encrypted volume
///   4: boot with retrieving saved files from floppy disk
///   5: interactive shell for debugging
/// ->0
/// Running manual setup.
/// Copying system files to /ram ... done
/// Extracting symlinks from /ram to /fuguita ... done
///>''【メモ】''~
///''⇒''他のモードについては [[入門編>fg2:pagetop]] や [[運用編>#fg3:pagetop]] で説明します。
///
///**キーボードレイアウト [#kd7778eb]
///次はキーボードの言語設定です。
///
///日本語キーボードの場合は「jp」又は「jp.swapctrlcaps」を入力します。
///
///「jp.swapctrlcaps」を入力すると、<Control>キーと<Caps>キーの位置が入れ替わり、<Control>キーはアルファベット「A」キーの左隣となります。~
///EmacsエディタやBashシェルなどのキー割り付けに慣れている方はこちらのほうがよいかも知れません。
/// Enter keyboard type.
/// 
/// pc-xt/pc-at keyboard:
/// us de de.nodead fr fr.dvorak dk dk.nodead it uk jp sv sv.nodead no no.nodead us.
/// declk us.dvorak us.colemak us.swapctrlcaps us.iopener uk.swapctrlcaps jp.swapctr
/// lcaps fr.swapctrlcaps fr.swapctrlcaps.dvorak be.swapctrlcaps us.swapctrlcaps.dvo
/// rak us.swapctrlcaps.colemak us.swapctrlcaps.iopener es be ru ua sg sg.nodead sf 
/// sf.nodead pt lt la br tr tr.nodead pl hu si cf cf.nodead lv nl nl.nodead is is.n
/// odead ee ee.nodead
/// keyboard type -> jp
///
///**管理者パスワード
///キーボード設定に続き、管理者パスワードの設定を行います。
///
///OpenBSDなどのUnix系OSでは、システム管理者のことを「スーパーユーザ」(super user)と呼び、それ以外のユーザを「一般ユーザ」(ordinary user)と呼びます。~
///スーパーユーザには、あらかじめ「root」というユーザ名が割当てられていますので、そのrootに対してパスワードを設定します。
/// Changing password for root.
/// New password:                                 ← パスワード入力は表示されません
/// Retype new password:                          ← 確認のため、もう一回入力します
///>''【メモ】''~
///''⇒''OpenBSDでは入力したパスワードが短かすぎたり単純過ぎたりすると、警告文が出てそのパスワードは受け入れられません。~
///設定するパスワードには以下のようなものが推奨されています;
///-半角6文字以上
///-アルファベットの大文字と小文字を混在させる
///-数字や記号文字、制御文字なども混ぜる
///
///**ネットワーク関連の設定 [#gdfb07c0]
///次に、ネットワーク関連の設定を入力します。
///
///>&color(red){''【ご注意】''};~
///&color(red){''!!''ネットワークの設定内容は接続するネットワークの環境によって異なります。&br;ネットワークの環境に合致しない設定をされたコンピュータが接続された場合、そのネットワークや接続されたコンピュータに思わぬ影響を及ぼすことがあります。&br;企業内や公共施設などにFuguItaを接続する場合は、そのネットワークの管理者に接続設定について前もって相談することをお勧めします。};
///
///***ホスト名 [#i0132496]
///最初に、FuguItaを走らせるPCに名前(ホスト名: host name)を付けます。
///ホスト名は、ドメイン付き(FQDN: Fully Qualified Domain Name)で入力します。
///閉じたネットワーク内で使用する場合など、ドメイン無しで構わない場合はドメイン部分を省略できます。~
///この例ではホスト名として「fugu-demo.localnet」という名前を付けています。
/// Hostname with domain part (FQDN):
/// only host name without domain part is also OK.
/// -> fugu-demo.localnet
///>''【メモ】''~
///''⇒''家庭内のネットワークなどでは、ドメイン名は正式に登録・管理されているわけではないので、適当な名前を付けます。一般に ''.local'' や ''.localnet'' などが使われることが多いようです。~
///組織によって管理されているネットワークの場合は、そのネットワークの管理者に相談して下さい。
///
///***IPプロトコルバージョン [#t5d0149a]
///次は使用するIPプロトコルバージョンの設定です。
/// IP protocol version(s) to be enabled: 4, 6, 46, 64 or "none"
///   4: enable only IPv4
///   6: enable only IPv6
///   46: give priority to IPv4 name resolution
///   64: give priority to IPv6 name resolution
///   none: operate as standalone
/// [64] ->
///IPv4プロトコルだけを使用して通信を行う場合は「4」を、IPv6プロトコルだけの場合は「6」を、IPv4、IPv6両方を使用する場合は「46」または「64」を入力します。
///
///「none」を入力するとIPネットワークに関する設定は行なわれず、ネットワークに接続せず、単独で使用するものとして設定されます。
///
///~<Enter>キーのみを入力した場合は、「64」を入力したものとみなされます。
///
///通常は<Enter>キーのみの入力で問題ありません。
///
///>''【メモ】''~
///''⇒''IPv4、IPv6両方を使用する場合は「46」と「64」のどちらも指定できますが、DNSの問い合せ順序が異なります。~
///「46」ではIPv4を優先してアドレスの問合せを行い、逆に「64」ではIPv6の問い合せが優先されます。
///
///***ネットワークインターフェース [#f74c0ea0]
///続いてネットワークインターフェースの設定を行います。
///
///まず、このPCに接続されているネットワークインターフェースの一覧が表示されますので、設定を行いたいデバイスを1つだけ指定します。
/// Network Interfaces: Choose one
/// 
///   NIC	 type	   Name
/// -------- ----- ------------
///     bge1 ether Broadcom BCM57766
///     ure0 ether Realtek USB 10/100/1000 LAN
///     run0 wifi  Ralink 802.11 n WLAN
/// [bge1] ->
///>''【メモ】''~
///「bge」はBroadcom社製のギガビットイーサネットインターフェースに付けられている名前です。~
///bge以外のイーサネットインターフェースやWi-Fiインターフェースが接続されている場合なども、それらが一覧表示に出力されます。~
///個々のネットワークインターフェースについてはOpenBSDに内蔵されている [[オンラインマニュアルで調べること>fg2:man]] ができます。
///
///#aname(wifi-set)
///***Wi-Fi関連設定 [#a0529423]
///このあと、ネットワークインターフェースとしてWi-Fiデバイスを選択した場合にのみ、以下のような設定項目が表れます。
/// Wi-Fi settings:
///   SSID -> my-wifinet             ← 接続したいWi-FiのSSIDを入力
///   WPA Key -> my-wpa-secrect-key  ← WPAの鍵を入力
///なお、WPAの鍵をENTERのみ入力し、設定を行わなかった時にWEPの鍵を訊いてきます。~
///WEP方式は現在では簡単に暗号を解読されてしまうため、WEPは使用せずWPA方式を使用することを強くお勧めします。
///   SSID -> my-wifinet
///   WPA Key -> 
///   WEP Key -> my-wep-unsecured-key
///>''【メモ】''~
///''⇒''Wi-Fiデバイスには、デバイスメーカーが供給するファームウェア(firmware)が必要で、動作のためにはファームウェアのダウンロードとインストールが必要な場合があります。~
///この場合は有線LANを設定してインターネットに接続した後、[[ファームウェアのダウンロードが必要なWi-Fiデバイスを使う>fg3:fwupdate_wifi]] の項を参照し、Wi-Fiの設定を行って下さい。~
///''⇒''WEP鍵の入力に対してENTERのみを入力した場合はWPA・WEPのいずれの鍵もなしでWi-Fiの接続を試みます。これは鍵が設定されていない公衆Wi-Fiに接続する場合などに使用します。
///
///***IPv6アドレス [#y2d43ab6]
///IPv6を有効にした場合は、以下の設定入力が表れます。
///説明にあるように、"auto"、あるいは手動によりアドレスを設定します。
///多くの場合、"auto"で対応可能です。
/// IPv6 - address and routing:
///   Enter "auto" or "IPv6_address[/prefixlen] [default_gateway]"
///   "auto" is an automatic setting by SLAAC.
///   The "/prefixlen" part can be an integer between 0 and 128.
///   If there is no default gateway, set the second field to "none" or leave it blank.
/// [auto] ->
///>''【メモ】''~
///''⇒''"/prefixlen"を省略した場合、"/64"を指定したと見做されます。~
///
///***IPv4アドレス [#x89b2340]
///IPv4を有効にした場合は、以下の設定入力が表れます。
///説明にあるように、アドレス自動設定を行う場合は"auto"を指定するか、ENTERキーのみを押します。
///下記の例ではアドレスの入力を行うことで、手動によるアドレス設定を行っています。
/// IPv4 - address and routing:
///   Enter "auto" or "IPv4_address[/mask] [default_gateway]"
///   "auto" is an automatic setting by DHCP.
///   The "/mask" part can be specified in either format, such as "/255.255.255.0" or "/24".
///   If there is no default gateway, set the second field to "none" or leave it blank.
/// [auto] -> 192.168.1.147/24 192.168.1.254
///>''【メモ】''~
///''⇒''"/mask"を省略した場合は、適切と思われるネットマスクが仮定されます。~
///''⇒''IPv4アドレスの自動設定を使用するには、そのネットワークにあらかじめDHCPサーバが設置されている必要があります。
///家庭用のネットワーク機器や公共のWi-FiスポットではDHCPサーバが設置されていることが多いです。
///
///***DNSサーバ [#dad0e44a]
///IPv4やIPv6の設定で手動によるアドレス設定を行った場合、DNS (Domain Name System)の設定入力が表れます。
///DNSサーバのIPアドレスを最大3つまで、スペースで区切って入力します。
/// DNS servers: up to 3 IP addresses, separated by spaces
/// -> 192.168.1.253
///>''【メモ】''~
///''⇒''DNS (Domain Name System)とは、「fuguita.org」のようなドメイン名から「133.242.176.115」のようなIPアドレスを検索するための仕組みです。コンピュータが通信を始める時、まずDNSサーバと呼ばれるコンピュータに検索を依頼し、その検索結果として返されたIPアドレスを使用して通信します。~
///''⇒''IPアドレスを直接指定して通信する場合はDNSサーバは必要ありませんので、ENTERのみ入力します。
///
///***設定値の書込み [#f81ea2c3]
///最後に、今まで入力した設定値を反映した設定ファイルが「/etc/fuguita/netconfs/設定名」のディレクトリ下に書き出されます。
/// writing configured values to:
///   /etc/fuguita/netconfs/default/myname
///   /etc/fuguita/netconfs/default/mygate
///   /etc/fuguita/netconfs/default/hosts
///   /etc/fuguita/netconfs/default/hostname.bge1
///   /etc/fuguita/netconfs/default/resolv.conf
///
///#aname(loginmethod)
///**ログイン方法の選択 [#r8c36c3c]
///最後に、どのような方法でログインするかを指定します。~
///ログイン方法には、このままコンソール画面から行う方法と、X Window Systemのログイン画面(xenodm)からログインする方法の2通りあります。~
///以下の例では<Enter>キーのみを入力して、デフォルトのコンソールからのログインを選択しています。
/// Do you login with C)onsole or X) Window System?
/// [default: C] -> 
///X Window Systemからのログインを行うには、「x」を入力します。
///
///起動時の設定は以上です。残った初期化処理を行った後は [[ログイン画面に移行>fg2:firstlogin]] します。
///             _________________________________________________
///            /      Setup for FuguIta ends.         /
///           / OpenBSD's boot sequence will follow. /
/// ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/// Automatic boot in progress: starting file system checks.
/// kbd: keyboard mapping set to us
/// pf enabled
/// machdep.allowaperture: 0 -> 2
/// machdep.lidaction: 1 -> 0
/// ~略~
/// starting network daemons: sshd smtpd sndiod.
/// running rc.firsttime
/// Path to firmware: http://firmware.openbsd.org/firmware/6.7/
/// Installing: vmm-firmware
/// starting local daemons: cron.
/// fuguita: disabled KARL because of read-only media
/// 
/// Thu Jul  2 06:51:57 UTC 2020
/// 
/// OpenBSD/amd64 (fugu-demo.localnet) (tty00)
/// 
/// login: 
///ログインプロンプト「login:」が表示されると、このPCはユーザが利用可能な状態になっています。~
///以降は [[入門編>fg2:pagetop]] にて説明を致します。
#navi(FuguItaGuide)

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