*河豚板とは [#v1de7f5b]
 河豚板(ふぐいた)はOpenBSDというオペレーティングシステム(Operating System: OS)を基に作成されたライブシステムです。
 
 河豚板は無償で入手・利用することができ、CD-RやUSBメモリに書込んだ河豚板をPCで起動するだけで手軽にOpenBSDを活用することができます。
 
 >Unix系のOSについて知りたい方は [[Unixの使い方を調べる>#qd261f24]]、LinuxやFreeBSDなど他のUnix系OSの使用経験のある方は [[OpenBSDの使い方を調べる>#z306ec3b]] をご参照下さい。
 ----
 ''【河豚板ガイド 目次】''
 #contents
 
 *河豚板を作る [#ha898539]
 河豚板を使うには主に2つの方法があります。
 
 1つはCD-RやCD-RWに河豚板を書込み、これを起動する方法で「LiveCD」などと呼ばれます。~
 もう1つはUSBメモリに書込んだものを起動する方法で、こちらは「LiveUSB」などと呼ばれています。
 
 河豚板はLiveCD版とLiveUSB版のどちらも同じように使用できますが、それぞれ特徴がありますので用途によって使い分けるのがよいと思います。
 
 -一般的にはUSBメモリの方がCDよりデータの読み出し速度が早いので、システムやアプリの起動が完了するまでの時間はLiveUSB版の河豚板の方が短かくなる場合が多いです。
 
 -USBメモリは色々な規格のものがあり、PCの機種によってはUSBメモリからうまく起動できないものもあります。また、一部の古いPCではUSBメモリからの起動がサポートされていません。~
 対してCDやDVDのドライブでは標準化された規格に沿って製作されているものが殆どなので、それらはほぼ全て問題なく河豚板が起動します。
 
 -河豚板などの「ライブシステム」は、ハードディスクなどにインストールされないため、データを全てメモリ上に保持しています。このため、通常はシステムを終了するとそれまでのデータはすべて消えてしまいます。~
 LiveUSB版の河豚板にはデータの保存領域が確保されており、この領域に各種設定、ファイルなどを保存し、次回のシステム起動時に復帰させることができます。
 
 -記録メディアの単価はUSBメモリに比べCD-Rなどの光学メディアの方が安いため、同時に多数のマシンで動作させたり、その場限りの使い方をする、あるいは大量に作成して配布する、といったような使い方にはLiveCD版の方が向いています。
 
 総じて「動作の確実性や経済性を求めるのであればLiveCD版が、性能や利便性を重視するならLiveUSB版が向いている」と言えます。
 
 >''【メモ】'' ~
 ''⇒''[[LiveCD版とLiveUSB版の両方を同時に使う>#o7bfa547]]「いいとこ取り」な使いかたもできます。 ~
 このテクニックを使うと、例えば「USB起動に対応していないPCでLiveUSB版の河豚板を使う」ことや「LiveCD版の河豚板でデータの保存と読み込みをする」ことなどもできます。
 
 最初に河豚板を使い始めるには、以下の手順を踏みます;
 +河豚板の配布サイトからファイルをダウンロードする
 +ダウンロードしたファイルは圧縮されているので、それを展開する
 +展開したファイルをCD-RやUSBメモリに書き込む
 
 以下、それぞれの手順について説明をします。
 
 **河豚板をダウンロードする [#r740bc2a]
 #ref(dlsite.png,around,right)
 河豚板のダウンロードサイトは2つあります。
 
 -http://mirror.ginzado.ne.jp/pub/FuguIta/
 
 -http://livecd-mirror.ebug.jp/LiveCD/
 
 サイトの内容は同じなので、どちらのサイトからでも同じようにダウンロードできます。~
 これらのサイトにアクセスすると、右図のような内容が表示されます。
 
 このうち、「FuguIta-」で始まる名前のファイルが河豚板の配布物です。
 #img(,clear)
 このファイル名の意味は、次のようになっています。
  FuguIta-5.8-201512051.iso.gz
          --- --------- --- --+->ファイルの圧縮形式です。
           |      |      |       ・gz ... gzipコマンドを使って圧縮
           |      |      |       ・xz ... xzコマンドを使って圧縮
           |      |      |
           |      |      +->ファイルの種類です
           |      |         ・iso ... CD-R/CD-RW書込み用のISOイメージです
           |      |         ・img ... USBメモリ書込み用の生イメージです
           |      |
           |      +->河豚板のリリース(バージョン)です
           |         ・「年月日」「一連番号」 の形式となっています
           |         ・一連番号は、一日のうち2つ以上の河豚板を作成した場合、
           |           一つづつ増えて行きます
           |
           +->この河豚板の元となっているOpenBSDのバージョンです
 作成するのがLiveCDか、あるいはLiveUSBか、そして手元で使えるファイル圧縮/展開ソフトがgzipかxzかでファイルを選択してダウンロードします。
 >''【メモ: 圧縮ソフトについて】'' ~
 ''⇒''ファイル圧縮/展開ソフトはgzip形式に対応したものの方が普及しています。一方、xzはgzipよりも圧縮率が高くファイルがより小さいので、ダウンロード時間が短くて済みます。~
 Windowsでは、[[7-Zip>https://sevenzip.osdn.jp/]]などが両形式のファイル展開に対応しています。
 
 ダウンロードが完了したら、圧縮されているファイルを展開します。~
 以下は、Unix系のOSでシェルのコマンドラインからCD-R/CD-RW用のファイルを展開する場合の例です;
 -gzip形式のファイルを展開する場合
  gunzip FuguIta-5.8-201512051.iso.gz
 -xz形式のファイルを展開する場合
  unxz FuguIta-5.8-201512051.iso.xz
 
 展開が完了するとファイルサイズが約700メガバイトに増加し、ファイル名も.gzあるいは.xzの拡張子が取れたものになります。
 
 **河豚板のLiveCDを作る [#ibfed0ca]
 LiveCD版の河豚板を作るには700MB以上の容量を持つCD-R/CD-RWメディアを用意し、ダウンロード・展開済みのISO形式のファイルを書き込みます。~
 以下は、OpenBSDのcdioコマンドを使用して書き込みを行う場合の例です;
  cdio -f /dev/rcd0c blank                          ←CD-RWの内容を消去する。CD-Rの場合は実行しなくてよい。
  cdio -f /dev/rcd0c tao FuguIta-5.8-201512051.iso
 >''【メモ】'' ~
 ''⇒''他のOSでも[[ISOイメージ書き込みソフトが公開されている>https://www.google.co.jp/?q=ISO+%E6%9B%B8%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%81%BF+%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88]]ので、そのようなソフトを使って河豚板のLiveCDを作成できます。
 
 **河豚板のLiveUSBを作る [#sa216e5d]
 LiveUSB版の河豚板を作るには1ギガバイト以上のサイズのUSBメモリを用意し、ダウンロード・展開済みのIMG形式のファイルを書き込みます。~
 以下は、OpenBSDを使用して書き込みを行う場合の例です;
  dd if=FuguIta-5.8-201512051.img of=/dev/rsd0c
 >&color(red){''【ご注意】''};~
 &color(red){''!!''上の例の「/dev/rsd0c」の部分は書き込み先となる機器の指定です。これはあなたが使用するPCの周辺機器の接続状態、あるいはddコマンドを実行するオペレーティングシステムの種類によって変ってきます。このコマンドを実行すると指定した機器に記録されているデータは全て消えてしまいますので、書き込み先が正しいかどうかの確認は事前に十分に行って下さい。};
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''1ギガバイト以上のUSBメモリを使用しても、1ギガバイトを超える部分は使用されません。~
 ''⇒''USBメモリのサイズに合った河豚板を作成したい場合は [[動作中の河豚板から河豚板のLiveUSBやデータ保存用USBを作る>#ld36d7ec]] を参照して下さい。~
 ''⇒''ISOイメージ書込みソフト同様、[[生イメージ書き込み用のソフトも種々公開されて>https://www.google.co.jp/?q=%E7%94%9F%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8+%E6%9B%B8%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%81%BF+%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88]]いますので、そのようなソフトも利用可能です。
 
 *河豚板を起動する [#i322b9ad]
 河豚板を書き込んだCDやUSBメモリをPCにセットして起動すると、河豚板のシステムが起動します。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''CDやUSBメモリをセットして起動しても、すでにインストールされているWindowsやLinuxなどが起動してしまう場合があります。これは、PCにはどの機器を使用して起動するかの優先順設定があり、この設定がCDやUSBメモリより内蔵ハードディスクの方が優先的に起動するようになっているためです。~
 河豚板を起動できるようにするにはPCのBIOSメニューの設定を変更し、CDやUSBメモリの優先順位を内蔵ハードディスクより高くします。~
 PCのBIOSメニューは機種により異なりますので、お使いのPCの取扱説明書をご参照頂くか、[[ネット上で検索を行い、調べてみて>https://www.google.co.jp/?q=bios+%E8%B5%B7%E5%8B%95%E9%A0%86%E4%BD%8D]]下さい。
 
 河豚板が起動すると、以下のようなメッセージが表示されます;
  Booting from DVD/CD...
  CD-ROM: E0
  Loading /CDBOOT
  probing: pc0 com0 apm pci mem[639K 254M a20=on]
  disk: fd0 hd0+* cd0
  >> OpenBSD/i386 CDBOOT 3.23
  |
  >> Uniprocessor kernel is
  >> 'bsd-fi' .
  >> Enter this if you wish.
  
  boot> 
  booting cd0a:/bsd-fi.mp: 11699164+1069068 [83+412048+405876]=0xcf5104
  entry point at 0x200120
  
  [ using 818460 bytes of bsd ELF symbol table ]
  Copyright (c) 1982, 1986, 1989, 1991, 1993
         The Regents of the University of California.  All rights reserved.
  Copyright (c) 1995-2015 OpenBSD. All rights reserved.  http://www.OpenBSD.org
  
  OpenBSD 5.8-stable (RDROOT.MP) #2: Wed Nov 11 13:18:48 JST 2015
      root@nimbus5.localnet:/opt/fi/5.8/sys/arch/i386/compile/RDROOT.MP
  cpu0: QEMU Virtual CPU version 2.2.1 ("GenuineIntel" 686-class) 1.96 GHz
  cpu0: FPU,PSE,TSC,MSR,PAE,MCE,CX8,APIC,SEP,PGE,CMOV,MMX,FXSR,SSE,SSE2,SSE3,POPCNT,HV,PERF
  real mem  = 267796480 (255MB)
  avail mem = 248184832 (236MB)
  mpath0 at root
 /// scsibus0 at mpath0: 256 targets
 /// mainbus0 at root
 /// bios0 at mainbus0: date 06/23/99, BIOS32 rev. 0 @ 0xfd4be, SMBIOS rev. 2.8 @ 0xf0cf0 (9 entries)
 /// bios0: vendor SeaBIOS version "rel-1.7.5.1-0-g8936dbb-20141113_115728-nilsson.home.kraxel.org" date 04/01/2014
 /// bios0: QEMU Standard PC (i440FX + PIIX, 1996)
 /// acpi0 at bios0: rev 0
 /// acpi0: sleep states S3 S4 S5
 /// acpi0: tables DSDT FACP SSDT APIC HPET
 /// acpi0: wakeup devices
 /// acpitimer0 at acpi0: 3579545 Hz, 24 bits
 /// acpimadt0 at acpi0 addr 0xfee00000: PC-AT compat
 /// cpu0 at mainbus0: apid 0 (boot processor)
 /// cpu0: apic clock running at 1170MHz
 /// ioapic0 at mainbus0: apid 0 pa 0xfec00000, version 11, 24 pins
 /// acpihpet0 at acpi0: 100000000 Hz
 /// acpiprt0 at acpi0: bus 0 (PCI0)
 /// acpicpu0 at acpi0: C1(@1 halt!)
 /// bios0: ROM list: 0xc0000/0x9200 0xc9800/0xa00 0xca800/0x2400! 0xee800/0x1800!
 /// pvbus0 at mainbus0:
 /// pci0 at mainbus0 bus 0: configuration mode 1 (bios)
 /// pchb0 at pci0 dev 0 function 0 "Intel 82441FX" rev 0x02
 /// pcib0 at pci0 dev 1 function 0 "Intel 82371SB ISA" rev 0x00
 /// pciide0 at pci0 dev 1 function 1 "Intel 82371SB IDE" rev 0x00: DMA, channel 0 wired to compatibility, channel 1 wired to compatibility
 /// wd0 at pciide0 channel 0 drive 0: <QEMU HARDDISK>
 /// wd0: 16-sector PIO, LBA48, 384MB, 786432 sectors
 /// wd0(pciide0:0:0): using PIO mode 4, DMA mode 2
 /// atapiscsi0 at pciide0 channel 1 drive 0
 /// scsibus1 at atapiscsi0: 2 targets
 /// cd0 at scsibus1 targ 0 lun 0: <QEMU, QEMU DVD-ROM, 2.2.> ATAPI 5/cdrom removable
 /// cd0(pciide0:1:0): using PIO mode 4, DMA mode 2
 /// piixpm0 at pci0 dev 1 function 3 "Intel 82371AB Power" rev 0x03: apic 0 int 9
 /// iic0 at piixpm0
 /// vga1 at pci0 dev 2 function 0 "Bochs VGA" rev 0x02
 /// vga1: aperture needed
 /// wsdisplay0 at vga1 mux 1: console (80x25, vt100 emulation)
 /// wsdisplay0: screen 1-5 added (80x25, vt100 emulation)
 /// em0 at pci0 dev 3 function 0 "Intel 82540EM" rev 0x03: apic 0 int 11, address 52:54:00:12:34:56
 /// isa0 at pcib0
 /// isadma0 at isa0
 /// fdc0 at isa0 port 0x3f0/6 irq 6 drq 2
 /// fd0 at fdc0 drive 1: density unknown
 /// com0 at isa0 port 0x3f8/8 irq 4: ns16550a, 16 byte fifo
 /// com0: console
 /// pckbc0 at isa0 port 0x60/5 irq 1 irq 12
 /// pckbd0 at pckbc0 (kbd slot)
 /// wskbd0 at pckbd0: console keyboard, using wsdisplay0
 /// pms0 at pckbc0 (aux slot)
 /// wsmouse0 at pms0 mux 0
 /// pcppi0 at isa0 port 0x61
 /// spkr0 at pcppi0
  ...省略...
 /// lpt0 at isa0 port 0x378/4 irq 7
 /// npx0 at isa0 port 0xf0/16: reported by CPUID; using exception 16
 /// nvram: invalid checksum
  vscsi0 at root
  scsibus2 at vscsi0: 256 targets
  softraid0 at root
  scsibus3 at softraid0: 256 targets
  root on rd0a swap on rd0b dump on rd0b
 #ref(fuguboot.png,around,right)
 >''【メモ】''~
 ''⇒''実際には画面表示が途中から&color(white,blue){青地に白};になります。~
 ~
 これはカーネル(オペレーティングシステム本体)が表示しています。~
 ~
 これらの表示にはPCのメモリや周辺機器の接続状態などの認識結果が示されており、起動がうまくいかない場合などのトラブルを解決する際に重要な情報源となります。
 #img(,clear)
 
 OpenBSDカーネルの起動が完了すると、河豚板のバナーが表示されます。
  ============================================
  =     ______               __   _
  =    / ____/              |  |_| |__
  =   / /____  ______  __  _|  /_   _/_____
  =  / ___/ / / / __ \/ / / |  | | | /  _  |
  = / /  / /_/ / /_/ / /_/ /|  | | |_| (_) |__
  =/_/   \____/\__  /\____/ |__| \___/____/__/
  =            __/ /
  =           /___/
  =
  = Welcome to FuguIta - OpenBSD LiveCD!
  =                 http://fuguita.org/?FuguIta
  =============================================
 河豚板のバナー表示に続きこのPCに接続されているディスク機器の調査が行われ、そのうちどれに河豚板のシステムがインストールされているかの表示が行われます。
 
 以下の例では「FuguIta's operating device(s): cd0a.」とあるので、LiveCD版の河豚板がCD-R/RWやBlu-Rayなどの光学ドライブにセットされていることがわかります。
 
 よって、「Which is FuguIta's operating device?」(河豚板の運用機器はどれですか?)のプロンプトに対し ''cd0a'' と入力します。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''これ以降、様々な値を入力してゆきますが、それらのプロンプト中に「[default: xxxx]」という表示がある場合は xxxx がデフォルト値であることを示しています。この場合は下の例のように<Enter>キーを入力するだけでもxxxx<Enter>と入力されたものと見なされます。
 
  scanning partitions: wd0i wd0j cd0a
  FuguIta's operating device(s): cd0a.
  Which is FuguIta's operating device? [default: cd0a] ->      ← <Enter>のみ入力
 >''【メモ】''~
 ''⇒''OpenBSDオペレーティングシステムでは、ディスク機器に対して以下のようなルールで名前がつきます。
 -最初のアルファベット数文字 ... 機器の種類
 --cd ... CD, DVDやBlu-Rayなどの光学ドライブ
 --wd ... ハードディスク(IDE, SATA接続)
 --sd ... USBメモリ、SDカード、メモリスティック、SATA接続、SCSI接続、USB接続のハードディスクなど
 --fd ... フロッピーディスク
 -それに続く数字 ... その種類の機器が複数接続されてる場合、0から増えてゆきます
 -最後のアルファベット ... その機器内の区画(パーティション)~
 パーティションは概ね、以下のように使用されています;
 --c ... その機器全体を表します
 --b ... その機器内のOpenBSDスワップパーティションを表します
 --a, d〜h ... OpenBSDのファイルが格納されるパーティションです。aパーティションはルートファイルシステムとして用いられることが多いです
 --i, j など ... Windows用のパーティション(NTFSやFATなど)として表されることが多いです。
 -注)cパーティション、bパーティション以外は慣習的にそのようなパーティション名が付けられている場合もあり、上の説明に従わないケースもあります。
 
 続いて、メモリに関する設定を行います。
 
 以下の例ではまず、このPCには約255メガバイトのメモリが装着されていることを報告しています。~
 そして、その255MBのメモリの内、何メガバイトをtmpfsに割り当てるかをユーザが入力します。
 
 LiveCDやLiveUSBなどのシステムはPCに内蔵されたハードディスクを使用しないため、その替わりにメモリ上にディレクトリやファイルを保持する領域を確保します。OpenBSDではそのための仕組みとしてtmpfs (Temporary File System)というものがあり、河豚板もこのtmpfsを使用しています。
 
 tmpfsの割当てサイズとして0を指定すると、装着されているメモリに応じて自動で割当てが行われます。~
 0は入力時のデフォルト値でもあるので<Enter>キーを押すだけで、0が入力されたと見做されます。~
 通常はこの<Enter>キーだけの入力で問題ありません。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''0ではない数値を入力した場合はその値がtmpfsが保持できるファイルの最大値となります。例えば下の例で100<Enter>と入力したとすると、ファイルやディレクトリは合計で最大約100メガバイトまで保持でき、残りの約155メガバイトはプログラムの実行のために確保されます。
 
  user memory: 255 MB
  Enter tmpfs size in MB. (0MB is auto)
  [default: 0MB] ->                                            ← <Enter>のみ入力
  tmpfs size will be automatically allocated
 
 続いて起動モードの選択に移ります。
 
 起動モードはモード0からモード5までの6種類がありますが、まずは標準的なモード0を選択します。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''他のモードについては [[河豚板を使う【一般編】>#v7ad37bc]] や [[河豚板を使う【応用編】>#kf683b7c]] で説明します。
 
  Select boot mode;
    0: fresh boot (normal)
    1: fresh boot (lower memory, faster boot than mode 0)
    2: fresh boot (works only on tmpfs)
    3: retrieve user data from USB flash memory
    4: retrieve user data from floppy disk
    5: interactive shell for debugging
  ->0
  Running manual setup.
  Copying system files to /ram ... done
  Extracting symlinks from /ram to /fuguita ... done
 
 次はキーボードの言語設定です。
 
 日本語キーボードの場合は「jp」又は「jp.swapctrlcaps」を入力します。
 
 「jp.swapctrlcaps」を入力すると、<Control>キーと<Caps>キーの位置が入れ替わり、<Control>キーはアルファベット「A」キーの左隣となります。~
 EmacsエディタやBashシェルなどのキー割り付けに慣れている方はこちらのほうがよいかも知れません。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''キーボード設定はX Window Systemの環境にも引き継がれます。
 
  Keyboard type;
  be      be.swapctrlcaps br      cf
  cf.nodead       de      de.nodead       dk
  dk.nodead       es      fr      fr.dvorak
  fr.swapctrlcaps fr.swapctrlcaps.dvorak  hu      is
  is.nodead       it      jp      jp.swapctrlcaps
  la      lt      lv      nl
  nl.nodead       no      no.nodead       pl
  pt      ru      sf      sf.nodead
  sg      sg.nodead       si      sv
  sv.nodead       tr      tr.nodead       ua
  uk      uk.swapctrlcaps us      us.declk
  us.dvorak       us.iopener      us.swapctrlcaps us.swapctrlcaps.dvorak
  us.swapctrlcaps.iopener                 
  -> jp
  kbd: keyboard mapping set to jp
 
 キーボード設定に続き、管理者パスワードの設定を行います。
 
 OpenBSDなどのUnix系OSでは、システム管理者のことを「スーパーユーザ (super user)」と呼び、それ以外のユーザを「一般ユーザ (ordinary user)」と呼びます。~
 スーパーユーザには、あらかじめ「root」というユーザ名が割当てられていますので、そのrootに対してパスワードを設定します。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''OpenBSDでは入力したパスワードが短かすぎたり単純過ぎたりすると、警告文が出てそのパスワードは受け入れられません。~
 設定するパスワードには以下のようなものが推奨されています;
 -半角6文字以上
 -アルファベットの大文字と小文字を混在させる
 -数字や記号文字、制御文字なども混ぜる
 
  Please wait ... 
  Changing local password for root.
  New password:                                 ← パスワード入力は表示されません
  Retype new password:                          ← 確認のため、もう一回入力します
 
 最後に、ネットワーク関連の設定を入力します。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''ネットワークの設定内容は接続するネットワークの環境によって異なります。~
 ネットワークの環境に合致しない設定をされたコンピュータが接続された場合、そのネットワークや接続されたコンピュータに思わぬ影響を及ぼすことがあります。~
 企業内や公共施設などに河豚板を接続する場合は、そのネットワークの管理者に接続設定について前もって相談することをお勧めします。
 
 最初に、河豚板を走らせるPCに名前(ホスト名: host name)を付けます。~
 この例ではホスト名として「fugu-demo」という名前を付けています。
 
  host name (without domain) -> fugu-demo
 
 次は使用するIPプロトコルバージョンの設定です。~
 IPv4プロトコルを使用する場合は「4」を、IPv6プロトコルの場合は「6」を、IPv4、IPv6両方を使用する場合は「46」または「64」を入力します。
 
 「n」を入力するとIPプロトコルに関する設定は行なわれません。この場合はこれ以上の設定項目はなく、 [[ログイン画面に移行>#v7ad37bc]] します。
 
 以下の例ではIPv4, IPv6両方を使う設定としています。
 
  IP version(s) to use [n, 4, 6 or 46]-> 46
 
 続いてネットワークインターフェースの設定を行います。
 
 まず、このPCに接続されているネットワークインターフェースとその状態の一覧が表示されます。
 
 以下の表示はifconfigというネットワーク設定コマンドの出力ですが、ここではlo0、em0、enc0という3つのネットワークインターフェースが表示されています。
 
 これに続き、「Available network interface(s): em0」と表示されているため、利用できるネットワークインターフェースが em0 であることがわかります。
 
 今までの例と同様、 入力のデフォルトとして em0 が表示されているため、em0を指定するのに<Enter>キーのみを押しています。
 
  ==[ifconfig -a]=========================
  lo0: flags=8008<LOOPBACK,MULTICAST> mtu 32768
          priority: 0
          groups: lo
  em0: flags=8802<BROADCAST,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
          lladdr 52:54:00:12:34:56
          priority: 0
          media: Ethernet autoselect (1000baseT full-duplex)
          status: active
  enc0: flags=0<>
          priority: 0
          groups: enc
          status: active
  ========================================
  Available network interface(s): em0
  network interface to setup [em0] ->                          ← <Enter>のみ入力
 >''【メモ】''~
 ''⇒''lo0, enc0は特殊なインターフェースなので、設定候補からは外されています。~
 「em」はインテル社製のギガビットイーサネットインターフェースに付けられている名前です。~
 em以外のイーサネットインターフェースや無線LANインターフェースが接続されている場合なども、それらがifconfigの表示に出力されます。~
 個々のネットワークインターフェースについてはOpenBSDに内蔵されている [[オンラインマニュアルで調べること>#z306ec3b]] ができます。
 
 次はこのPCのFQDN (Fully Qualified Domain Name)を入力します。FQDNとは先程入力した、このコンピュータの名前にドメイン名を付加したものです。~
 このコンピュータの「ホスト名.」がすでに表示されているので、残りのドメイン部分を入力します。
  FQDN of this host -> fugu-demo.localnet
 >''【メモ】''~
 ''⇒''家庭内のネットワークなどでは、ドメイン名は正式に登録・管理されているわけではないので、適当な名前を付けます。一般に ''local'' や ''localnet'' などが使われることが多いようです。~
 組織によって管理されているネットワークの場合は、そのネットワークの管理者に相談して下さい。
 
 最後にDNSやIPアドレス関連の設定があります。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''DNS (Domain Name System)とは、「fuguita.org」のようなドメイン名から「152.152.211.70」のようなIPアドレスを検索するための仕組みです。コンピュータが通信を始める時、まずDNSサーバと呼ばれるコンピュータに検索を依頼し、その検索結果として返されたIPアドレスを使用して通信します。
 
 DNSの設定には3パターンあります。
 -手動設定 ... 問い合せを依頼するDNSサーバのIPアドレスを直接指定します。
 
 -DHCP ... DNSサーバの指定を自動で設定します。これにはDHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) と呼ばれる仕組みを使用します。
 
 -DNSなし ... IPアドレスのみを指定して通信を行う場合にこれを選択します。
 
 以下の例のように<Enter>キーだけを入力するとDHCPによる設定となり、DNSサーバは自動で設定されます。~
 DHCPはこのPCのIPアドレス関連の設定も併せて行いますので起動時の設定はこれで完了です。後は[[ログイン画面に移行>#v7ad37bc]]します。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''DHCPを使用するには、そのネットワークにあらかじめDHCPサーバが設置されている必要があります。~
 ''⇒''家庭用のネットワーク機器や公共のWi-FiスポットではDHCPサーバが設置されていることが多いです。
 
  DNS setup;
    Manual : Enter up to three IPv4/IPv6 addresses, separated by spaces
    DHCP   : Just press ENTER .
    no DNS : Enter "none".
  -> 
  ========================================
 一方、以下のようにDNSサーバのIPアドレスを手動設定した場合は、その後にこのPC自身のIPアドレス関連の設定も行います。~
 (''none''を指定してDNSなし運用を選択した場合も同様にIPアドレス関連を設定します)
  DNS setup;
    Manual : Enter up to three IPv4/IPv6 addresses, separated by spaces
    DHCP   : Just press ENTER .
    no DNS : Enter "none".
  -> 172.16.1.16                             ←DNSサーバのIPアドレス
  IPv4 addr of this host -> 172.16.1.23      ←このPCのIPアドレス
  netmask                -> 255.255.0.0      ←このネットワークのネットマスク
  default route          -> 172.16.1.95      ←このネットワークのデフォルトルート
  ========================================
 起動時の設定は以上です。残った初期化処理を行った後は[[ログイン画面に移行>#v7ad37bc]]します。
  Automatic boot in progress: starting file system checks.
  setting tty flags
  kbd: keyboard mapping set to jp
  pf enabled
  machdep.allowaperture: 0 -> 2
  machdep.lidsuspend: 1 -> 0
  machdep.userldt: 0 -> 1
  starting network
  DHCPDISCOVER on em0 - interval 3
  DHCPOFFER from 10.0.2.2 (52:55:0a:00:02:02)
  DHCPREQUEST on em0 to 255.255.255.255
  DHCPACK from 10.0.2.2 (52:55:0a:00:02:02)
  bound to 10.0.2.15 -- renewal in 43200 seconds.
  openssl: generating isakmpd/iked RSA key... done.
  ssh-keygen: generating new host keys: RSA DSA ECDSA ED25519 
  starting early daemons: syslogd pflogd ntpd.
  starting RPC daemons:.
  savecore: can't find device 17/1
  checking quotas: done.
  clearing /tmp
  kern.securelevel: 0 -> 1
  creating runtime link editor directory cache.
  preserving editor files.
  starting network daemons: sshd smtpd sndiod.
  Path to firmware: http://firmware.openbsd.org/firmware/5.8/
  No devices found which need firmware files to be downloaded.
  starting local daemons: cron.
  Sat Dec  5 15:08:50 UTC 2015
  
  OpenBSD/i386 (fugu-demo.localnet) (ttyC0)
  
  login: 
 ログインプロンプト「login:」が表示されると、このPCはユーザが利用可能な状態になっています。~
 以降は [[河豚板を使う>#v7ad37bc]] にて説明を致します。
 
 *河豚板を使う【一般編】 [#v7ad37bc]
 [[河豚板を起動する>#i322b9ad]] では、河豚板のメディアの作製方法とその起動・設定方法について説明しました。
 
 河豚板の起動が完了すると、OpenBSDオペレーティングシステムのログイン画面が表示されます。~
 最初はスーパーユーザのアカウントのみがログインできる状態ですので「login:」のプロンプトに対し ''root''、「Password:」のプロンプトに対し起動時に設定したパスワードを入力します。
  OpenBSD/i386 (fugu-demo.localnet) (ttyC0)
  
  login: root
  Password:
  Last login: Sat Dec  5 15:10:49 on ttyC0
  OpenBSD 5.8-stable (RDROOT.MP) #2: Wed Nov 11 13:18:48 JST 2015
  
  Welcome to OpenBSD: The proactively secure Unix-like operating system.
  
  Please use the sendbug(1) utility to report bugs in the system.
  Before reporting a bug, please try to reproduce it with the latest
  version of the code.  With bug reports, please try to ensure that
  enough information to reproduce the problem is enclosed, and if a
  known fix for it exists, include that as well.
  
  You have mail.
  #
 ログインに成功するとシェルのプロンプト「#」が表示され、コマンドが実行可能な状態になります。~
 例としてpsというコマンドを実行してみます。
  # ps -aux
  USER       PID %CPU %MEM   VSZ   RSS TT  STAT  STARTED       TIME COMMAND
  root         1  0.0  0.0   764     4 ??  Is    11:13PM    0:01.01 /sbin/init
  root     16321  0.0  0.0   620     4 ??  Is    11:15PM    0:00.01 dhclient: em0
  _dhcp    15024  0.0  0.0   716     4 ??  Is    11:15PM    0:00.00 dhclient: em0
  _syslogd   356  0.0  0.0   940     4 ??  I     11:15PM    0:00.03 /usr/sbin/sys
  root     12915  0.0  0.0   940     4 ??  Is    11:15PM    0:00.01 syslogd: [pri
  root     32600  0.0  0.0   616     4 ??  Is    11:15PM    0:00.01 pflogd: [priv
  _pflogd  29838  0.0  0.0   680   348 ??  S     11:15PM    0:00.26 pflogd: [runn
  root      4197  0.0  0.0   600     4 ??  I<s   11:15PM    0:00.01 ntpd: [priv]
  _ntp     28802  0.0  0.2   996  2124 ??  S<    11:15PM    0:00.33 ntpd: ntp eng
  _ntp     10091  0.0  0.0   884     4 ??  I     11:15PM    0:00.04 ntpd: dns eng
  root     11122  0.0  0.0   920     4 ??  Is    11:15PM    0:00.00 /usr/sbin/ssh
  root      9211  0.0  0.0  1384     4 ??  Is    11:15PM    0:00.02 smtpd: [priv]
  _smtpd   17619  0.0  0.0  1436     4 ??  I     11:15PM    0:00.01 smtpd: contro
  _smtpd   25681  0.0  0.0  1164     4 ??  I     11:15PM    0:00.03 smtpd: schedu
  _smtpd   19326  0.0  0.0  1368     4 ??  I     11:15PM    0:00.03 smtpd: pony e
  _smtpd   32520  0.0  0.0  1232     4 ??  I     11:15PM    0:00.04 smtpd: klondi
  _smtpd    2987  0.0  0.0  1308     4 ??  I     11:15PM    0:00.02 smtpd: lookup
  _smtpq   13491  0.0  0.0  1384     4 ??  I     11:15PM    0:00.01 smtpd: queue
  _sndio    4822  0.0  0.0   528     4 ??  I<s   11:15PM    0:19.63 /usr/bin/sndi
  root     11581  0.0  0.0   656   460 ??  Is    11:15PM    0:00.03 /usr/sbin/cro
  root     14855  0.0  0.0   280     4 C0  Is+   11:15PM    0:00.01 /usr/libexec/
  root     24959  0.0  0.1   656   684 C0  Ss    11:19PM    0:00.03 -ksh
  root      1699  0.0  0.0   388   372 C0  R+    11:21PM    0:00.00 ps -aux
  root     11287  0.0  0.0   276     4 C1  Is+   11:15PM    0:00.01 /usr/libexec/
  root     28547  0.0  0.0   280     4 C2  Is+   11:15PM    0:00.01 /usr/libexec/
  root     12101  0.0  0.0   284     4 C3  Is+   11:15PM    0:00.01 /usr/libexec/
  root     27847  0.0  0.0   280     4 C5  Is+   11:15PM    0:00.01 /usr/libexec/
 psは、現在どのようなプログラム(プロセス)が動いているかを表示するコマンドです。~
 システムが起動直後、しかも画面表示上動きのない様子であっても内部ではすでに沢山のプロセスが起動されていることがわかります。
 
 ログアウトするにはシェルのプロンプト「#」が出ているときに <Control>-D を押すか、「exit」と入力します。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''<Control>-Dは「<Control>キーを押したままの状態でアルファベットの「D」キーも押す」という意味です。<Control>-Dはまた、「^D」と表記されることもあります。
 
  # exit
  
  OpenBSD/i386 (fugu-demo.localnet) (ttyC0)
  
  login: 
 ログアウトすると「login:」が表示され、再度ログインできる状態になります。
 
 **一般ユーザを登録する [#h1216f6c]
 起動直後の河豚板は、スーパユーザ(システム管理者)用のアカウントrootでのみログインできます。
 
 Unix系のOSでは、通常は一般ユーザとしてログインし、日常の利用を行います。~
 システム管理の時には通常ユーザから一時的にスーパユーザになるか、あるいはスーパユーザとしてログインして管理作業を行います。
 >&color(red){''【ご注意】''};~
 &color(red){''!!''スーパユーザでログイン中はシステムを動作不能にしてしまうような操作を容易に実行できてしまいます。勿論、故意にではない誤操作の場合も例外ではありません。このようなリスクを防ぐため、一般ユーザのアカウントを作成し、通常はそのアカウントで使用することを''強くお勧め''します。};
 
 以下、一般ユーザとしてyoshiというアカウントを作成してみます。~
 ユーザアカウントの作成もシステム管理ですので、rootで行います。
 
 ユーザアカウントを追加するにはadduserというコマンドを使用します。~
 まず、ユーザアカウント追加時のデフォルト値を訊かれます。これはadduserの初回の実行時にだけ訊かれます。通常は全て<Enter>キーのみの入力で問題ありません。
  # adduser
  Couldn't find /etc/adduser.conf: creating a new adduser configuration file
  Reading /etc/shells
  Enter your default shell: bash csh ksh nologin nsh sh [ksh]:    ←<Enter>を入力
  Your default shell is: ksh -> /bin/ksh
  Default login class: authpf bgpd daemon default pbuild staff unbound
  [default]:                                                      ←<Enter>を入力
  Enter your default HOME partition: [/home]:                     ←<Enter>を入力
  Copy dotfiles from: /etc/skel no [/etc/skel]:                   ←<Enter>を入力
  Send welcome message?: /path/file default no [no]:              ←<Enter>を入力
  Do not send message(s)
  Prompt for passwords by default (y/n) [y]:                      ←<Enter>を入力
  Default encryption method for passwords: auto blowfish [auto]:  ←<Enter>を入力
  Use option ``-silent'' if you don't want to see all warnings and questions.
  
  Reading /etc/shells
  Check /etc/master.passwd
  Check /etc/group
 以降は、一般ユーザのアカウント「yoshi」を作成してみます。~
 最初に表示されているように、入力内容は最後に訂正でき(入力しなおせ)ます。
  Ok, let's go.
  Don't worry about mistakes. There will be a chance later to correct any input.
  Enter username []: yoshi                        ←アカウント名(半角アルファベット半角数字)
  Enter full name []: KAWAMATA Yoshihiro          ←ユーザの本名
  Enter shell bash csh ksh nologin nsh sh [ksh]:  ←<Enter>を入力 (ログインシェル)
  Uid [1000]:                                     ←<Enter>を入力 (ユーザID)
  Login group yoshi [yoshi]:                      ←<Enter>を入力 (ログイングループ)
  Login group is ``yoshi''. Invite yoshi into other groups: guest no
  [no]: wheel                                     ←(ログイングループ以外に加入するグループ)
  Login class authpf bgpd daemon default pbuild staff unbound
  [default]:                                      ←<Enter>を入力 (ログインクラス)
  Enter password []:                              ←パスワードを入力 (表示されません)
  Enter password again []:                        ←確認のためのパスワード再入力
  
  Name:        yoshi
  Password:    ****
  Fullname:    KAWAMATA Yoshihiro
  Uid:         1000
  Gid:         1000 (yoshi)
  Groups:      yoshi wheel
  Login Class: default
  HOME:        /home/yoshi
  Shell:       /bin/ksh
  OK? (y/n) [y]: y                                ←入力内容の確認
  Added user ``yoshi''
  Copy files from /etc/skel to /home/yoshi
  Add another user? (y/n) [y]: n                  ←他にもユーザアカウント作成するなら「y」
  Goodbye!
  # 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''この例ではアカウントyoshiをwheelというグループにも加入させています。~
 wheelに加入しているユーザは、システム管理作業を行うために、一時的にrootになることができます。
 
 以上で、yoshiという一般ユーザアカウントが作成されましたので、実際にログインできるか確認してみます。
  # exit
  
  OpenBSD/i386 (fugu-demo.localnet) (ttyC0)
  
  login: yoshi
  Password:
  OpenBSD 5.8-stable (RDROOT) #2: Wed Nov 11 13:18:12 JST 2015
  
  Welcome to OpenBSD: The proactively secure Unix-like operating system.
  
  Please use the sendbug(1) utility to report bugs in the system.
  Before reporting a bug, please try to reproduce it with the latest
  version of the code.  With bug reports, please try to ensure that
  enough information to reproduce the problem is enclosed, and if a
  known fix for it exists, include that as well.
  
  $ pwd
  /ram/home/yoshi
  $ ls
  $ ls -a
  .            .config      .fvwm2rc     .mailrc      .ssh         .xsession
  ..           .cshrc       .fvwmrc      .mew         .twmrc
  .Xdefaults   .cvsrc       .icewm       .mplayer     .w3m
  .Xresources  .emacs       .login       .profile     .xinitrc
  $ ^D
  
  OpenBSD/i386 (fugu-demo.localnet) (ttyC0)
  
  login:
 >''【メモ】''~
 ''⇒''rootでログインしたときのシェルのプロンプトは「#」になりますが、一般ユーザの場合は「$」となります。~
 以降のコマンドを実行を例示する箇所では、このルールに従ってプロンプトを表記します。~
 ''⇒''OpenBSDではrootアカウントでのSSHによるログインは許可されていません。SSHによるリモートログインを行ないたい場合も一般ユーザのアカウントを作成しておく必要があります。
 
 **河豚板を終了する [#r5ff7390]
 河豚板の運用を終了するにはrootでログインし、shutdownコマンドを実行します。
  # shutdown -h -p now
  Shutdown NOW!
  shutdown: [pid 22103]
  #
  *** FINAL System shutdown message from root@fugu-demo.localnet ***
  System going down IMMEDIATELY
  
  
  
  System shutdown time has arrived
  
  # syncing disks... done
 上の例では、shutdownコマンドへの指定として -h オプションを指定しているので、システムは停止(halt)します。
 また、-p オプションを指定しているので停止直後に電源が自動的にOFF (power off)になります(PCによっては -p オプションによる電源OFFに対応していない機種もあります。この場合は手動で本体の電源をOFFにします)。
 ~ -h オプションや -p オプションの替わりに -r オプションを指定すると、システムは再起動(reboot)します。~
 
 システムの停止や再起動を行うと、今回の起動後に行った設定や作成したユーザアカウント、また、ファイルやディレクトリの作成や編集、削除などの一切の結果は消えてなくなります。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''これら各種の設定やデータを保存・復帰させることもできます。この方法は [[保存した設定やファイルを起動時に読み込む>#w4595c42]] で説明します。
 
 河豚板上で行った操作がシステムを停止すると消えてしまうということは、見方を変えると内蔵ハードディスクにインストールされている既存のシステムなどに影響を及ぼしにくいということでもあります。~
 つまり、rootでファイルの消去やプロセスの停止などを行ってもその影響は限定的なので、システム管理の練習などを安心して行うことができます。
 
 **X Window Systemを使用する [#a1cfa1e7]
 #ref(fugu-desktop.png,wrap,around,right)
 OpenBSDはX Window Systemというグラフィック環境を含んだ形で出荷されており、河豚板もこのX Window Systemを使用することができます。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''X Window Systemは「X」や「X11」などと略して呼んでもいいことになっています。以下、X Window SystemをXと表記することにします。
 
 Xを使用するには、シェルのプロンプトが出ている状態で startx と入力します。
  $ startx
 startxを実行してしばらくすると、ディスプレイの表示が右図のような画面に切り替わります。
 #img(,clear)
 
 河豚板ではXを起動すると、IceWMというウィンドウ・マネージャとROX-Filerというデスクトップ環境が立ち上がります。
 
 先程の起動画面では画面上部のアイコンが並んだパネルと壁紙部分がROX-Filerで、下部のタスクバーがIceWMです。
 
 上部パネルには、良く使う機能がアイコンとなっています。
 
 左から並んでいるアイコンは、それぞれ以下のような機能を呼び出します。~
 フォルダ「Home」→ ファイルマネージャ/ホームディクトリの内容を表示 ~
 フォルダ「Apps」→ ファイルマネージャ/アプリのショートカットを管理 ~
 ディスプレイ→kterm端末エミュレータ ~
 青い球→Emacsエディタ ~
 写真→qivによる画像の表示 ~
 フィルムと音符→MPlayerで動画や音声を再生 ~
 地球→W3Mウェブブラウザ ~
 手紙→Mewメールクライアント
 
 右の2つのアイコンには、次の機能が割当てられています;
 ディスプレイ→画面のロック ~
 本→IMの設定や操作
 
 画面下部のIceWMのドックではウィンドウの操作や見えかたに関する設定や、アプリの呼出しを行うことができます。
 
 個々のアプリの詳細については、それぞれのマニュアル等を参照して下さい。
 
 Xを終了するには、全てのアプリを終了させた後、画面左下の IceWM ボタンをクリックして logout を選択します。
 
 **日本語の設定をする [#xf160360]
 Xでは、日本語の表示や入力を行うことができます。 ~
 日本語を使えるようにするには、ホームディレクトリ内にある .xinitrc ファイルを編集します。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''.xinitrc のようなテキストファイルの編集には、テキストエディタを使用します。~
 OpenBSDではテキストエディタとして ed, ex, vi, mg などがあり、河豚板では更に GNU Emacs テキストエディタが追加インストールされています。
 
 編集を行うのは .xinitrc の以下の部分です。
  # #=======================================
  # # If you wish to activate your locale settings
  # #  1) Extract your locale files like this;
  # #       # cd /usr/local/share
  # #       # tar xvjpf locale.tar.bz2 'locale/fr/*'
  # #    (In case of French locale for example)
  # #  2) Uncomment and reconfigure following commands
  # #
  # LANG=ja_JP.UTF-8
  # LC_ALL=$LANG
  # XMODIFIERS='@im=uim'
  # GTK_IM_MODULE='uim'
  # QT_IM_MODULE='uim'
  # export LANG LC_ALL XMODIFIERS GTK_IMMODULE QT_IMMODULE
  # #
  # uim-xim &
  # #
  # #=======================================
 この各行の先頭にあるハッシュ記号と空白を削除し、以下のようにします。
  #=======================================
  # If you wish to activate your locale settings
  #  1) Extract your locale files like this;
  #       # cd /usr/local/share
  #       # tar xvjpf locale.tar.bz2 'locale/fr/*'
  #    (In case of French locale for example)
  #  2) Uncomment and reconfigure following commands
  #
  LANG=ja_JP.UTF-8
  LC_ALL=$LANG
  XMODIFIERS='@im=uim'
  GTK_IM_MODULE='uim'
  QT_IM_MODULE='uim'
  export LANG LC_ALL XMODIFIERS GTK_IMMODULE QT_IMMODULE
  #
  uim-xim &
  #
  #=======================================
 >''【メモ】''~
 ''⇒''.xinitrc 内のコメント文でも説明されているように、各種言語設定を有効にするためには /usr/local/share/locale 以下にある核言語用のロカールファイルを展開する必要があります(河豚板ではこれらのロカールファイルはLiveCDの空き容量節約のために圧縮されています)。 ~
 英語と日本語のロカールファイルについては、すでに展開済みですのでこの操作は必要ありません。
 
 .xinitrc ファイルの編集を終えた後、Xを立ち上げなおすと日本語に対応した環境になっています。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''ktermやEmacsなどは独自に多言語化を行っているのでこの章で説明した設定とは別に日本語設定を行う必要がありますが、河豚板では設定済みです。~
 ''⇒''kterm や Emacs の言語エンコーディングは EUC-JP に設定されています。その他大部分の日本語対応アプリは UTF-8 対応となっています。~
 ''⇒''ROX-Filerなどメニューの表示等が英語のままでも、日本語に対応しているアプリがあります。
 
 OpenBSDの多言語化対応は比較的最近開始されました。河豚板でも日本語の対応は限定的となっています。
 
 **設定やファイルを保存する [#k57e4ba1]
 
 **保存した設定やファイルを起動時に読み込む [#w4595c42]
 
 **Unixの使い方を調べる [#qd261f24]
 ** Unix の使い方を調べる [#qd261f24]
 本ガイドの冒頭で説明したように、河豚板はUnix系のOSである OpenBSD をベースにして作成されています。
 
 Linux など他の Unix系OS をお使いの方は別として、もっぱら Microsoft Windows など別系統のOSを使われてきた方にとって Unix系OS は使い方や見た目が大きくことなり、最初はどのように使ってよいかわからないかも知れません。~
 ここでは、そのような方がUnix系のOS全般を使うにはどのような点に留意すればよいか、幾つか挙げてみたいと思います。
 
 Unixは約半世紀前に開発され、以降さまざまなコンピュータ向けの実装が作成されてきました。今ではUnix系のOSはスーパーコンピュータから、スマートフォンや家電製品、あるいは小さな組込み機器まで、さまざまな環境で使用されるに至っています。
 
 このような背景を持つUnix系のOSは、その中身を見ると使い方の細かいところが色々と異っています。~
 例えば、NetBSDはOpenBSDと近縁のUnix系OSですが、それでもやはりインストールされているコマンドの種類が違っていたり、同じコマンドでも実行オプションの指定方法や設定ファイルの位置や文法が異っているものが色々とあります。~
 ところが、あるいNetBSDの使用経験がある人はOpenBSDを使うのに大きく迷うことはないでしょう。LinuxやFreeBSDなど、その他Unix系OSに慣れた人達も同様です。
 このような背景を持つUnix系のOSは、実装によって具体的な中身が色々と異っています。~
 例えば、NetBSD は OpenBSD と近縁のUnix系OSですが、それでもインストールされているコマンドの種類が違っていたり、同じコマンドでも実行オプションの指定方法や設定ファイルの位置や文法が異っていたりします。
 ですが、熟練した NetBSD のユーザは初めて OpenBSD を触っても使い方が皆目わからず手も足も出ないということはないでしょう。LinuxやFreeBSDなど、その他Unix系OSに慣れた人達も同様です。
 
 それは、Unix系OSには共通する思想があり、それを理解していれば、実際の環境をが違っていてもそのギャップを埋めるためには何をすればよいかを理解しているからです。
 Unix系OSには共通する思想があり、それを理解していれば実装ごとに細部が違っていてもそのギャップを埋めるためには何をすればよいかを知っているからです。
 
 よって、Unix系OSの使い方を習得し、さらに応用するためにはその共通思想を理解し、自分なりに消化することが重要です。
 Unix系OSの使い方を習得しさらに応用するためにはその共通思想を理解し、自分なりに消化することが重要です。
 
 ''書籍を用意しましょう''~
 Unix系OSの殆どはコンシューマ向けのOSではないため、予備知識を持たないユーザを想定した親切なユーザインターフェースなどは用意されていません。つまり言い替えると''「なんとなくあちこちいじっているうちに使い方がわかった」ということには絶対になりません。''~
 Unix系OSの殆どはコンシューマ向けのOSではないため、予備知識を持たないユーザを想定した親切なユーザインターフェースなどは用意されていません。言い替えると''「なんとなくあちこちいじっているうちに使い方がわかった」ということにはなりません。''~
 具体的なコマンドの使用方法について逐一暗記したりする必要はないのですが、上で述べたようなUnix系OS全体に共通している考え方を理解することはとても重要です。
 
 最近ではインターネット上に非常に多くのUnix関連情報があり検索エンジンなどでそれらを見つけることも容易ですが、それには後に述べるような限界もあります。Unix系OSに関する基本概念をまとまった形で参照できる書籍に目を通しておくこと、後々も参照できるようにしておくことをお勧めします。~
 最近では検索エンジンで Unix関連の情報を見つけることも容易ですが、それには限界もあります。Unix系OSに関する基本概念をまとまった形で参照できる書籍に目を通しておくこと、それらを後々もすぐ参照できるようにしておくことをお勧めします。~
 「これ一冊読めばすべてOK」というような書籍はなかなかないのですが、定評のあるものをいくつか挙げておきます;
 -はじめてUNIXで仕事をする人が読む本
 -The Unix Super Text
 -Linuxを「読む」
 -Unixの考え方
 
 他にもあると思いますが、書籍を選ぶ際の留意事項を一点挙げておきます。~
 コマンドの説明が羅列されているような、いわゆる「ハウツー本」はあまり役に立ちません。Unix系OSは個々の実装によって具体的な点が違っているためにOpenBSDとそれらの書籍の内容が一致しているという保証がないからです。
 コマンドの説明が羅列されているような、いわゆる「ハウツー本」、「マニュアル本」の類はあまり役に立ちません。OpenBSD とそれらの書籍の内容が一致しているという保証がないからです。~
 そのような目的のためには、OS自身に付属しているオンラインマニュアルを活用するのが正確、かつ効率的です。
 >''【メモ:ネット利用の限界】''~
 ''⇒''現在はインターネットが利用できる環境で容易に検索エンジンが利用でき、世の中のあらゆることについて一瞬で情報を得ることができます。~
 「検索エンジンを使えば書籍などは必要ないのでは」と考えらる方もいらっしゃるかも知れませんが、それには限界があります。限界というより危険性と言ったほうがよいかも知れません。~
 まず、これはネット全般に関して言われることですが信憑性
 実装系や利用環境の違いによる齟齬
 ''⇒''現在はインターネット上で検索エンジンが利用でき、世の中のあらゆることについて一瞬で情報を得ることができます。~
 「検索エンジンを使えば書籍は必要ないのでは」と考えらる方もいらっしゃるかもしれませんが、それには限界があります。限界というより危険性と言ったほうがよいかも知れません。~
 ネットの信頼性/タイムバリュ/実装違い/利用環境違い~
 とはいえ、インターネット上の情報が全く無益というわけではありません。先に述べた様な点に注意して使えば参考情報として役立てることができます。
 
 ''オンラインマニュアルを活用しましょう''~
 
 ''Unix系特有の考え方を理解しましょう''~
 ツールボックスアプローチ
 単機能を組合せ、直交性
 なぜ未だにコマンドラインを使うのか
 単機能を組合せ、直交性を見出す
 なぜ未だにコマンドラインを使うのかを理解する
 
 ''とにかく自分でやってみましょう''~
 
 特に河豚板はユーザが気軽に色々と試せる環境、失敗しても容易にやりなおせる環境を提供しています。
 
 どんなメリットが?
 
 章に「調べる」と書いた理由
 このような原則に留意しながら Unix系OS を使ってはいかがでしょうか。
 
 **OpenBSDの使い方を調べる [#z306ec3b]
 
 情報源について
 -man
 -/usr/share/doc, info
 -どこを見ればよいか、システムのログ等
 -openbsd.org, OpenBSD Journal
 
 *河豚板を使う【応用編】 [#kf683b7c]
 **アプリを追加する [#af9dcfcb]
 **OSの設定値を変更する [#g61850e9]
 **タイムゾーンを変更する [#i0182778]
 モード0で起動した直後の河豚板は、時間帯(time zone: タイムゾーン)がUTC (Universal Coordinated Time: 協定世界時)になっています。~
 協定世界時に比べ日本標準時(Japan Standard Time: JST)は9時間進んでいます。
  # date
  Sat Dec  5 15:13:00 UTC 2015
 河豚板の時間帯をJSTにするには以下のようにコマンドを投入し、シンボリックリンク/etc/localtimeの指し示すファイルを変更します。
  # cd /etc
  # ln -sf /usr/share/zoneinfo/Japan localtime
  # date
  Sun Dec  6 00:13:22 JST 2015
  #
 >''【メモ】''~
 ''⇒''設定後のJSTが実時刻とずれている場合は、dateコマンドで修正します。
 
 **時刻を参照するNTPサーバを変更する [#j453b186]
 河豚板には、外部のサーバと通信し、時刻の同期を行うプロセスが動作しています。~
 [[この章の冒頭>#v7ad37bc]]でpsというプログラムを使ってプロセスの一覧を表示する例を紹介しましたが、この一覧のなかにあったntpdというプログラムがそれです。
  # ps -aux
  USER       PID %CPU %MEM   VSZ   RSS TT  STAT  STARTED       TIME COMMAND
  root      4197  0.0  0.0   600     4 ??  I<s   11:15PM    0:00.01 ntpd: [priv]
  _ntp     28802  0.0  0.2   996  2124 ??  S<    11:15PM    0:00.33 ntpd: ntp eng
  _ntp     10091  0.0  0.0   884     4 ??  I     11:15PM    0:00.04 ntpd: dns eng
 河豚板の初期設定では、ntpdはインターネット上のNTPサーバと通信し、時刻の同期を行おうとします。~
 ntpdの動作は/var/log/daemonというログファイルに記録されていきます。ログファイルに、以下のように時刻が同期した旨記録されていれば、ntpdは正常に動作しています。
  # cat /var/log/daemon
  Dec 11 07:56:11 fugu-demo ntpd[29142]: ntp engine ready
  Dec 11 07:56:11 fugu-demo ntpd[29142]: constraint reply from 216.58.197.4: offset -3.296562
  Dec 11 07:56:29 fugu-demo ntpd[29142]: peer 122.215.240.52 now valid
  Dec 11 07:56:31 fugu-demo ntpd[29142]: peer 106.185.48.114 now valid
  Dec 11 07:56:32 fugu-demo ntpd[29142]: peer 60.56.214.78 now valid
  Dec 11 07:56:34 fugu-demo ntpd[29142]: peer 157.7.235.92 now valid
  Dec 11 07:57:28 fugu-demo ntpd[19947]: adjusting local clock by -2.423514s
  Dec 11 07:58:34 fugu-demo ntpd[19947]: adjusting local clock by -2.093363s
  Dec 11 08:00:11 fugu-demo ntpd[19947]: adjusting local clock by -1.608495s
  Dec 11 08:00:45 fugu-demo ntpd[19947]: adjusting local clock by -1.438742s
  Dec 11 08:01:17 fugu-demo ntpd[19947]: adjusting local clock by -1.278894s
  Dec 11 08:01:47 fugu-demo ntpd[19947]: adjusting local clock by -1.127192s
  Dec 11 08:06:04 fugu-demo ntpd[29142]: clock is now synced
 
  # cd /etc
  # cat ntpd.conf
  # $OpenBSD: ntpd.conf,v 1.14 2015/07/15 20:28:37 ajacoutot Exp $
  #
  # See ntpd.conf(5) and /etc/examples/ntpd.conf
  
  servers pool.ntp.org
  sensor *
  constraints from "https://www.google.com"
  # vi ntpd.conf
  # rcctl restart ntpd
  ntpd(ok)
  ntpd(ok)
  # 
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''ntpctlというコマンドを使うと、ntpdの動作状態をより詳しく知ることができます。
 
 **/usr以下のシステムファイルを書き換える [#zdb1e6f0]
 **動作中の河豚板から河豚板のLiveUSBやデータ保存用USBを作る [#ld36d7ec]
 **OpenBSDと河豚板を共存させる [#d99117a6]
 **スワップパーティションを有効にする [#y45d0ddf]
 **WindowsやLinuxと河豚板を共存させる [#b882fb9c]
 **複数の河豚板を併用する [#o7bfa547]
 
 **起動時の入力を省略できるようにする [#b493ab9a]
 **終了時にデータが自動で保存されるようにする [#m8ee7943]
 
 **一般ユーザが一時的にシステム管理者になれるようにする [#f2649d0e]
 >''【メモ】'' ~
 ''⇒''Unix系のOSで一般的に使われているsudoを[[portsからインストールして>#af9dcfcb]]使うこともできます。
 
 **Xのログイン画面を有効にする [#ceb55706]
 **ウィンドウマネージャを変更する [#bd4c8ca3]
 
 **河豚板をバージョンアップする [#h2ce3537]
 **河豚板をモバイル環境で使う [#x0c50917]
 
 **起動時間を短縮する。使用メモリを少なくする [#h4bd3eba]
 >''【メモ】'' ~
 ''⇒''起動モード1は標準の起動モードであるモード0に比べ使用リソースが少ないというメリットがありますが、/usr以下のファイルやディレクトリを変更することができなくなります。pkg_addなどによるアプリの追加もできなくなるのでご注意願います。
 
 **河豚板を記録メディアを使用しないで動作させる [#zaeb073d]
 
 *河豚板を使う【開発編】 [#oc4ca9a6]
 
 **河豚板の技術情報を調べる [#h45738ed]
 **動作中の河豚板から河豚板のISOイメージを作る [#ad9d1db1]
 **動作中の河豚板から河豚板の生ディスクイメージを作る [#ad9d1db1]
 **ログインなしでアプリが立ち上がるようにする [#ad9d1db1]
 **河豚板の開発ツールを使う [#m0eda68f]
Top Index Search Recent Backups  Help  RSS