*河豚板とは [#v1de7f5b]
 河豚板(ふぐいた)はOpenBSDというオペレーティングシステムを基に作成されたライブシステムです。
 
 河豚板は無償で入手・利用することができ、CD-RやUSBメモリに書込んだ河豚板をPCで起動するだけで手軽にOpenBSDを活用することができます。
 //>''【メモ】''
 ----
 ''【河豚板ガイド 目次】''
 #contents
 
 *河豚板を作る [#ha898539]
 河豚板を使うには主に2つの方法があります。
 
 1つはCD-RやCD-RWに河豚板を書込み、これを起動する方法で「LiveCD」などと呼ばれます。~
 もう1つはUSBメモリに書込んだものを起動する方法で、こちらは「LiveUSB」などと呼ばれています。
 
 河豚板はLiveCD版とLiveUSB版のどちらも同じように使用できますが、それぞれ特徴がありますので用途によって使い分けるのがよいと思います。
 
 -一般的にはUSBメモリの方がCDよりデータの読み出し速度が早いです。システムやアプリの起動が完了するまでの時間はLiveUSB版の河豚板の方が短かくなる場合が多いです。
 
 -USBメモリは色々な規格のものがあり、PCの機種によってはUSBメモリからうまく起動できないものもあります。また、一部の古いPCではUSBメモリからの起動がサポートされていません。~
 対してCDやDVDのドライブでは標準化された規格に沿って製作されているものが殆どなので、それらはほぼ全て問題なく河豚板が起動します。
 
 -河豚板などの「ライブシステム」は、ハードディスクなどにインストールされないため、データを全てメモリ上に保持しています。このため、通常はシステムを終了するとそれまでのデータはすべて消えてしまいます。~
 LiveUSB版の河豚板にはデータの保存領域が確保されており、この領域に各種設定、ファイルなどを保存し、次回のシステム起動時に復帰させることができます。
 
 -記録メディアの単価はUSBメモリに比べCD-Rメディアの方が遥かに安いため、同時に多数のマシンで動作させたり、その場限りの使い方をする、あるいは大量に作成して配布する、といったような使い方にはLiveCD版の方が向いています。
 
 総じて「動作の確実性や経済性を求めるのであればLiveCD版が、性能や利便性を重視するならLiveUSB版が向いている」と言えます。
 
 >''【メモ】'' ~
 ''⇒''[[LiveCD版とLiveUSB版の両方を同時に使うことができます。>#o7bfa547]] ~
 このテクニックを使うと例えば「USB起動に対応していないPCでLiveUSB版の河豚板を使う」ことや「LiveCD版の河豚板でデータの保存と読み込みをする」ことなどもできます。
 
 最初に河豚板を使い始めるには、以下の手順を踏みます;
 +河豚板の配布サイトからファイルをダウンロードする
 +ダウンロードしたファイルは圧縮されているので、展開する
 +展開済みのファイルをCD-RやUSBメモリに書き込む
 
 以下、それぞれの手順について説明をします。
 
 **河豚板をダウンロードする [#r740bc2a]
 #ref(dlsite.png,around,right)
 河豚板のダウンロードサイトは2つあります。
 
 -http://mirror.ginzado.ne.jp/pub/FuguIta/
 
 -http://livecd-mirror.ebug.jp/LiveCD/
 
 サイトの内容は同じなので、どちらのサイトからでも同じようにダウンロードできます。~
 これらのサイトにアクセスすると、右図のような内容が表示されます。
 
 このうち、「FuguIta-」で始まる名前のファイルが河豚板の配布物です。
 #img(,clear)
 このファイル名の意味は、次のようになっています。
  FuguIta-5.8-201512051.iso.gz
          --- --------- --- --+->ファイルの圧縮形式です。
           |      |      |       ・gz ... gzipコマンドを使って圧縮
           |      |      |       ・xz ... xzコマンドを使って圧縮
           |      |      |
           |      |      +->ファイルの種類です
           |      |         ・iso ... CD-R/CD-RW書込み用のISOイメージです
           |      |         ・img ... USBメモリ書込み用の生イメージです
           |      |
           |      +->河豚板のリリース(バージョン)です
           |         ・「年月日」「一連番号」 の形式となっています
           |         ・一連番号は、一日のうち2つ以上の河豚板を作成した場合、
           |           一つづつ増えて行きます
           |
           +->この河豚板の元となっているOpenBSDのバージョンです
 作成するのがLiveCDか、あるいはLiveUSBか、そして手元で使えるファイル圧縮/展開ソフトがgzipかxzかでファイルを選択してダウンロードします。
 >''【メモ: 圧縮ソフトについて】'' ~
 ''⇒''ファイル圧縮/展開ソフトはgzip形式に対応したものの方が普及しています。一方、xzはgzipよりも圧縮率が高くファイルがより小さいので、ダウンロード時間が短くて済みます。~
 Windowsでは、[[7-Zip>https://sevenzip.osdn.jp/]]などが両形式のファイル展開に対応しています。
 
 ダウンロードが完了したら、圧縮されているファイルを展開します。~
 以下は、Unix系のOSでシェルのコマンドラインからCD-R/CD-RW用のファイルを展開する場合の例です;
 -gzip形式のファイルを展開する場合
  # gunzip FuguIta-5.8-201512051.iso.gz
 -xz形式のファイルを展開する場合
  # unxz FuguIta-5.8-201512051.iso.xz
 
 展開が完了するとファイルサイズが約700メガバイトに増加し、ファイル名も.gzあるいは.xzの拡張子が取れたものになります。
 
 **河豚板のLiveCDを作る [#ibfed0ca]
 LiveCD版の河豚板を作るには700MB以上の容量を持つCD-R/CD-RWメディアを用意し、ダウンロード・展開済みのISO形式のファイルを書き込みます。~
 以下は、OpenBSDのcdioコマンドを使用して書き込みを行う場合の例です;
  # cdio -f /dev/rcd0c blank                          ←CD-RWの内容を消去する。CD-Rの場合は実行しなくてよい。
  # cdio -f /dev/rcd0c tao FuguIta-5.8-201512051.iso
 >''【メモ】'' ~
 ''⇒''他のOSでも[[ISOイメージ書き込みソフトが公開されている>https://www.google.co.jp/?q=ISO+%E6%9B%B8%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%81%BF+%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88]]ので、そのようなソフトを使って河豚板のLiveCDを作成できます。
 
 **河豚板のLiveUSBを作る [#sa216e5d]
 LiveUSB版の河豚板を作るには1ギガバイト以上のサイズのUSBメモリを用意し、ダウンロード・展開済みのIMG形式のファイルを書き込みます。~
 以下は、OpenBSDを使用して書き込みを行う場合の例です;
  # dd if=FuguIta-5.8-201512051.img of=/dev/rsd0c
 >&color(red){''【ご注意】''};~
 &color(red){''!!''上の例の「/dev/rsd0c」の部分は書き込み先となる機器の指定です。これはあなたが使用するPCの周辺機器の接続状態、あるいはddコマンドを実行するオペレーティングシステムの種類によって変ってきます。このコマンドを実行すると指定した機器に記録されているデータは全て消えてしまいますので、書き込み先が正しいかどうかの確認は事前に十分に行って下さい。};
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''1ギガバイト以上のUSBメモリを使用しても、1ギガバイトを超える部分は使用されません。~
 ''⇒''USBメモリのサイズに合った河豚板を作成したい場合は[[動作中の河豚板から河豚板のLiveUSBやデータ保存用USBを作る>#ld36d7ec]]を参照して下さい。~
 ''⇒''ISOイメージ書込みソフト同様、[[生イメージ書き込み用のソフトも種々公開されて>https://www.google.co.jp/?q=%E7%94%9F%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8+%E6%9B%B8%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%81%BF+%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88]]いますので、そのようなソフトも利用可能です。
 
 *河豚板を起動する [#i322b9ad]
 河豚板を書き込んだCDやUSBメモリをPCにセットして起動すると、河豚板のシステムが起動します。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''CDやUSBメモリをセットして起動しても、すでにインストールされているWindowsなどが起動してしまう場合があります。これは、起動時に、どの機器を使用して起動するかの優先順設定があり、この設定がCDやUSBメモリより内蔵ハードディスクの方が優先的に起動するようになっているためです。~
 河豚板を起動できるようにするにはPCのBIOSメニューの設定を変更し、CDやUSBメモリの優先順位を内蔵ハードディスクより高くします。~
 PCのBIOSメニューは機種により異なりますので、お使いのPCの取扱説明書をご参照頂くか、[[ネット上で検索を行い、調べて>https://www.google.co.jp/?q=bios+%E8%B5%B7%E5%8B%95%E9%A0%86%E4%BD%8D]]みて下さい。
 
 河豚板が起動すると、以下のようなメッセージが表示されます;
  Booting from DVD/CD...
  CD-ROM: E0
  Loading /CDBOOT
  probing: pc0 com0 apm pci mem[639K 254M a20=on]
  disk: fd0 hd0+* cd0
  >> OpenBSD/i386 CDBOOT 3.23
  |
  >> Uniprocessor kernel is
  >> 'bsd-fi' .
  >> Enter this if you wish.
  
  boot> 
  booting cd0a:/bsd-fi.mp: 11699164+1069068 [83+412048+405876]=0xcf5104
  entry point at 0x200120
  
  [ using 818460 bytes of bsd ELF symbol table ]
  Copyright (c) 1982, 1986, 1989, 1991, 1993
         The Regents of the University of California.  All rights reserved.
  Copyright (c) 1995-2015 OpenBSD. All rights reserved.  http://www.OpenBSD.org
  
  OpenBSD 5.8-stable (RDROOT.MP) #2: Wed Nov 11 13:18:48 JST 2015
      root@nimbus5.localnet:/opt/fi/5.8/sys/arch/i386/compile/RDROOT.MP
  cpu0: QEMU Virtual CPU version 2.2.1 ("GenuineIntel" 686-class) 1.96 GHz
  cpu0: FPU,PSE,TSC,MSR,PAE,MCE,CX8,APIC,SEP,PGE,CMOV,MMX,FXSR,SSE,SSE2,SSE3,POPCNT,HV,PERF
  real mem  = 267796480 (255MB)
  avail mem = 248184832 (236MB)
  mpath0 at root
 /// scsibus0 at mpath0: 256 targets
 /// mainbus0 at root
 /// bios0 at mainbus0: date 06/23/99, BIOS32 rev. 0 @ 0xfd4be, SMBIOS rev. 2.8 @ 0xf0cf0 (9 entries)
 /// bios0: vendor SeaBIOS version "rel-1.7.5.1-0-g8936dbb-20141113_115728-nilsson.home.kraxel.org" date 04/01/2014
 /// bios0: QEMU Standard PC (i440FX + PIIX, 1996)
 /// acpi0 at bios0: rev 0
 /// acpi0: sleep states S3 S4 S5
 /// acpi0: tables DSDT FACP SSDT APIC HPET
 /// acpi0: wakeup devices
 /// acpitimer0 at acpi0: 3579545 Hz, 24 bits
 /// acpimadt0 at acpi0 addr 0xfee00000: PC-AT compat
 /// cpu0 at mainbus0: apid 0 (boot processor)
 /// cpu0: apic clock running at 1170MHz
 /// ioapic0 at mainbus0: apid 0 pa 0xfec00000, version 11, 24 pins
 /// acpihpet0 at acpi0: 100000000 Hz
 /// acpiprt0 at acpi0: bus 0 (PCI0)
 /// acpicpu0 at acpi0: C1(@1 halt!)
 /// bios0: ROM list: 0xc0000/0x9200 0xc9800/0xa00 0xca800/0x2400! 0xee800/0x1800!
 /// pvbus0 at mainbus0:
 /// pci0 at mainbus0 bus 0: configuration mode 1 (bios)
 /// pchb0 at pci0 dev 0 function 0 "Intel 82441FX" rev 0x02
 /// pcib0 at pci0 dev 1 function 0 "Intel 82371SB ISA" rev 0x00
 /// pciide0 at pci0 dev 1 function 1 "Intel 82371SB IDE" rev 0x00: DMA, channel 0 wired to compatibility, channel 1 wired to compatibility
 /// wd0 at pciide0 channel 0 drive 0: <QEMU HARDDISK>
 /// wd0: 16-sector PIO, LBA48, 384MB, 786432 sectors
 /// wd0(pciide0:0:0): using PIO mode 4, DMA mode 2
 /// atapiscsi0 at pciide0 channel 1 drive 0
 /// scsibus1 at atapiscsi0: 2 targets
 /// cd0 at scsibus1 targ 0 lun 0: <QEMU, QEMU DVD-ROM, 2.2.> ATAPI 5/cdrom removable
 /// cd0(pciide0:1:0): using PIO mode 4, DMA mode 2
 /// piixpm0 at pci0 dev 1 function 3 "Intel 82371AB Power" rev 0x03: apic 0 int 9
 /// iic0 at piixpm0
 /// vga1 at pci0 dev 2 function 0 "Bochs VGA" rev 0x02
 /// vga1: aperture needed
 /// wsdisplay0 at vga1 mux 1: console (80x25, vt100 emulation)
 /// wsdisplay0: screen 1-5 added (80x25, vt100 emulation)
 /// em0 at pci0 dev 3 function 0 "Intel 82540EM" rev 0x03: apic 0 int 11, address 52:54:00:12:34:56
 /// isa0 at pcib0
 /// isadma0 at isa0
 /// fdc0 at isa0 port 0x3f0/6 irq 6 drq 2
 /// fd0 at fdc0 drive 1: density unknown
 /// com0 at isa0 port 0x3f8/8 irq 4: ns16550a, 16 byte fifo
 /// com0: console
 /// pckbc0 at isa0 port 0x60/5 irq 1 irq 12
 /// pckbd0 at pckbc0 (kbd slot)
 /// wskbd0 at pckbd0: console keyboard, using wsdisplay0
 /// pms0 at pckbc0 (aux slot)
 /// wsmouse0 at pms0 mux 0
 /// pcppi0 at isa0 port 0x61
 /// spkr0 at pcppi0
  ...省略...
 /// lpt0 at isa0 port 0x378/4 irq 7
 /// npx0 at isa0 port 0xf0/16: reported by CPUID; using exception 16
 /// nvram: invalid checksum
  vscsi0 at root
  scsibus2 at vscsi0: 256 targets
  softraid0 at root
  scsibus3 at softraid0: 256 targets
  root on rd0a swap on rd0b dump on rd0b
 #ref(fuguboot.png,around,right)
 >''【メモ】''~
 ''⇒''実際には画面表示が途中から&color(white,blue){青地に白};になります。~
 これはカーネル(オペレーティングシステム本体)が表示しています。~
 これらの表示にはPCのメモリや周辺機器の接続状態などの認識結果が示されており、起動がうまくいかない場合などのトラブルを解決する際に重要な情報源となります。
 #img(,clear)
 
 OpenBSDカーネルの起動が完了すると、河豚板のバナーが表示されます。
  ============================================
  =     ______               __   _
  =    / ____/              |  |_| |__
  =   / /____  ______  __  _|  /_   _/_____
  =  / ___/ / / / __ \/ / / |  | | | /  _  |
  = / /  / /_/ / /_/ / /_/ /|  | | |_| (_) |__
  =/_/   \____/\__  /\____/ |__| \___/____/__/
  =            __/ /
  =           /___/
  =
  = Welcome to FuguIta - OpenBSD LiveCD!
  =                 http://fuguita.org/?FuguIta
  =============================================
 河豚板のバナー表示に続き、このPCに接続されているディスク機器の調査が行われ、そのうちどれに河豚板のシステムがインストールされているかの表示が行われます。
 
 以下の例では ''FuguIta's operating device(s): cd0a.'' とあるので、LiveCD版の河豚板がCD-R/RWやBlu-Rayなどの光学ドライブにセットされていることがわかります。
 
 よって、''Which is FuguIta's operating device?'' (河豚板の運用機器はどれですか?)のプロンプトに対し ''cd0a'' と入力します。
 >''【メモ】''~
 ''⇒''これ以降、様々な値を入力してゆきますが、それらのプロンプト中に ''[default: xxxx]'' という表示がある場合は xxxx がデフォルト値であることを示しています。この場合は下の例のように<Enter>キーを入力するだけでもxxxx<Enter>と入力されたものと見なされます。
 
  scanning partitions: wd0i wd0j cd0a
  FuguIta's operating device(s): cd0a.
  Which is FuguIta's operating device? [default: cd0a] ->      ← <Enter>のみ入力
 >''【メモ】''~
 ''⇒''OpenBSDオペレーティングシステムではディスク機器に対して以下のようなルールで名前がつきます。
 -最初のアルファベット数文字 ... 機器の種類
 --cd ... CD, DVDやBlu-Rayなどの光学ドライブ
 --wd ... ハードディスク(IDE, SATA接続)
 --sd ... USBメモリ、SDカード、メモリスティック、SATA接続、SCSI接続、USB接続のハードディスクなど
 --fd ... フロッピーディスク
 -それに続く数字 ... その種類の機器が複数接続されてる場合、0から増えてゆきます
 -最後のアルファベット ... その機器内の区画(パーティション)~
 パーティションは概ね、以下のように使用されています;
 --c ... その機器全体を表します
 --b ... その機器内のOpenBSDスワップパーティションを表します
 --a, d〜h ... OpenBSDのファイルが格納されるパーティションです。aパーティションはルートファイルシステムとして用いられることが多いです
 --i, j など ... Windows用のパーティション(NTFSやFATなど)として表されることが多いです。
 -注)cパーティション、bパーティション以外は慣習的にそのようなパーティション名が付けられている場合もあり、上の説明に従わないケースもあります。
 
 続いて、メモリに関する設定を行います。
 
 以下の例ではまず、このPCには約255メガバイトのメモリが装着されていることを報告しています。~
 そして、その255MBのメモリの内、何メガバイトをtmpfsに割り当てるかをユーザが入力します。
 
 LiveCDやLiveUSBなどのシステムはPCに内蔵されたハードディスクを使用しないため、その替わりにメモリ上にディレクトリやファイルを保持する領域を確保します。OpenBSDではその為の仕組みとしてtmpfs (Temporary File System)というものがあり、河豚板もこのtmpfsを使用しています。
 
 tmpfsの割当てサイズとして0を指定すると、装着されているメモリに応じて自動で割当てが行われます。~
 0は入力時のデフォルト値でもあるので<Enter>キーを押すだけで、0が入力されたと見做されます。~
 通常はこの<Enter>キーだけの入力で問題ありません。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''0ではない数値を入力した場合はその値がtmpfsが保持できるファイルの最大値となります。例えば下の例で100<Enter>と入力したとすると、ファイルやディレクトリは合計で最大約100メガバイトまで保持でき、残りの約155メガバイトはプログラムの実行のために確保されます。
 
  user memory: 255 MB
  Enter tmpfs size in MB. (0MB is auto)
  [default: 0MB] ->                                            ← <Enter>のみ入力
  tmpfs size will be automatically allocated
 
 続いて起動モードの選択に移ります。
 
 起動モードはモード0からモード5までの6種類がありますが、まずは標準的なモード0を選択します。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''他のモードについては「河豚板を使う【一般編】」や「河豚板を使う【応用編】」で説明します。
 
  Select boot mode;
    0: fresh boot (normal)
    1: fresh boot (lower memory, faster boot than mode 0)
    2: fresh boot (works only on tmpfs)
    3: retrieve user data from USB flash memory
    4: retrieve user data from floppy disk
    5: interactive shell for debugging
  ->0
  Running manual setup.
  Copying system files to /ram ... done
  Extracting symlinks from /ram to /fuguita ... done
 
 次はキーボードの言語設定です。
 
 日本語キーボードの場合は「jp」又は「jp.swapctrlcaps」を入力します。
 
 「jp.swapctrlcaps」を入力すると、<Control>キーと<Caps>キーの位置が入れ替わり、<Control>キーはアルファベット「A」キーの左隣となります。~
 EmacsエディタやBashシェルなどのキー割り付けに慣れている方はこちらのほうがよいかも知れません。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''キーボード設定はX Window Systemの環境にも引き継がれます。
 
  Keyboard type;
  be      be.swapctrlcaps br      cf
  cf.nodead       de      de.nodead       dk
  dk.nodead       es      fr      fr.dvorak
  fr.swapctrlcaps fr.swapctrlcaps.dvorak  hu      is
  is.nodead       it      jp      jp.swapctrlcaps
  la      lt      lv      nl
  nl.nodead       no      no.nodead       pl
  pt      ru      sf      sf.nodead
  sg      sg.nodead       si      sv
  sv.nodead       tr      tr.nodead       ua
  uk      uk.swapctrlcaps us      us.declk
  us.dvorak       us.iopener      us.swapctrlcaps us.swapctrlcaps.dvorak
  us.swapctrlcaps.iopener                 
  -> jp
  kbd: keyboard mapping set to jp
 
 キーボード設定に続き、管理者パスワードの設定を行います。
 
 OpenBSDなどのUnix系OSでは、システム管理者のことを「スーパーユーザ (super user)」と呼び、それ以外のユーザを「一般ユーザ (ordinary user)」と呼びます。~
 スーパーユーザには、あらかじめ「root」というユーザ名が割当てられていますので、そのrootに対してパスワードを設定します。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''OpenBSDなどのUnix系OSでは、システム管理者のことを「スーパーユーザ (super user)」と呼び、それ以外のユーザを「一般ユーザ (ordinary user)」と呼びます。~
 スーパーユーザには、あらかじめ「root」というユーザ名が割当てられています。
 ''⇒''OpenBSDでは、設定するパスワードが短かすぎたり簡単過ぎたりすると、警告分が出て受け入れられません。~
 設定するパスワードには、以下のようなものが推奨されています;
 -半角6文字以上
 -アルファベットの大文字と小文字を混在させる
 -数字や記号文字、制御文字なども混ぜる
 
  Please wait ... 
  Changing local password for root.
  New password:                                 ← パスワード入力は表示されません
  Retype new password:                          ← 確認のため、もう一回入力します
 
 最後に、ネットワーク関連の設定を入力します。
 
 >''【メモ】''~
 ''⇒''ネットワークの設定内容は接続するネットワークの環境によって大きく変ってきます。~
 企業内や公共施設などネットワークの管理者がいる場合は、前もってその管理者に相談することをお勧めします。
 
 まず、使用するIPプロトコルのバージョンを設定します。
 
 IPv4プロトコルを使用する場合は「4」を、IPv6プロトコルの場合は「6」を、IPv4、IPv6両方を使用する場合は「46」または「64」を入力します。~
 「n」を入力した場合はIPプロトコルによる設定を行いません。
 
  host name (without domain) -> fugu-demo
  IP version(s) to use [n, 4, 6 or 46]-> 4
 
 続いてネットワークインターフェースの設定を行います。
 
  ==[ifconfig -a]=========================
  lo0: flags=8008<LOOPBACK,MULTICAST> mtu 32768
          priority: 0
          groups: lo
  em0: flags=8802<BROADCAST,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
          lladdr 52:54:00:12:34:56
          priority: 0
          media: Ethernet autoselect (1000baseT full-duplex)
          status: active
  enc0: flags=0<>
          priority: 0
          groups: enc
          status: active
  ========================================
  Available network interface(s): em0
  network interface to setup [em0] -> 
  FQDN of this host -> fugu-demo.localnet
  DNS setup;
    Manual : Enter up to three IPv4/IPv6 addresses, separated by spaces
    DHCP   : Just press ENTER .
    no DNS : Enter "none".
  -> 
  ========================================
  Automatic boot in progress: starting file system checks.
  setting tty flags
  kbd: keyboard mapping set to jp
  pf enabled
  machdep.allowaperture: 0 -> 2
  machdep.lidsuspend: 1 -> 0
  machdep.userldt: 0 -> 1
  starting network
  DHCPDISCOVER on em0 - interval 3
  DHCPOFFER from 10.0.2.2 (52:55:0a:00:02:02)
  DHCPREQUEST on em0 to 255.255.255.255
  DHCPACK from 10.0.2.2 (52:55:0a:00:02:02)
  bound to 10.0.2.15 -- renewal in 43200 seconds.
  openssl: generating isakmpd/iked RSA key... done.
  ssh-keygen: generating new host keys: RSA DSA ECDSA ED25519 
  starting early daemons: syslogd pflogd ntpd.
  starting RPC daemons:.
  savecore: can't find device 17/1
  checking quotas: done.
  clearing /tmp
  kern.securelevel: 0 -> 1
  creating runtime link editor directory cache.
  preserving editor files.
  starting network daemons: sshd smtpd sndiod.
  Path to firmware: http://firmware.openbsd.org/firmware/5.8/
  No devices found which need firmware files to be downloaded.
  starting local daemons: cron.
  Sat Dec  5 15:08:50 UTC 2015
  
  OpenBSD/i386 (fugu-demo.localnet) (tty00)
  
  login: root
  Password:
  Last login: Sat Dec  5 15:10:49 on ttyC0
  OpenBSD 5.8-stable (RDROOT.MP) #2: Wed Nov 11 13:18:48 JST 2015
  
  Welcome to OpenBSD: The proactively secure Unix-like operating system.
  
  Please use the sendbug(1) utility to report bugs in the system.
  Before reporting a bug, please try to reproduce it with the latest
  version of the code.  With bug reports, please try to ensure that
  enough information to reproduce the problem is enclosed, and if a
  known fix for it exists, include that as well.
  
  You have mail.
  # 
 
 *河豚板を使う【一般編】 [#v7ad37bc]
 **タイムゾーンを変更する [#i0182778]
  # date
  Sat Dec  5 15:13:00 UTC 2015
  # cd /etc
  # ln -sf /usr/share/zoneinfo/Japan localtime
  # date
  Sun Dec  6 00:13:22 JST 2015
  # 
 **時刻を参照するNTPサーバを変更する [#j453b186]
  # cd /etc
  # cat ntpd.conf
  # $OpenBSD: ntpd.conf,v 1.14 2015/07/15 20:28:37 ajacoutot Exp $
  #
  # See ntpd.conf(5) and /etc/examples/ntpd.conf
  
  servers pool.ntp.org
  sensor *
  constraints from "https://www.google.com"
  # vi ntpd.conf
  # rcctl restart ntpd
  ntpd(ok)
  ntpd(ok)
  # ntpctl -s all
  0/4 peers valid, constraint offset 0s, clock unsynced
  
  peer
     wt tl st  next  poll          offset       delay      jitter
  133.243.238.244 from pool ntp.nict.jp 
      1  3  1    1s    6s             ---- peer not valid ----
  133.243.238.243 from pool ntp.nict.jp 
      1  4  1    6s    6s             ---- peer not valid ----
  133.243.238.164 from pool ntp.nict.jp 
      1  3  1    2s    7s             ---- peer not valid ----
  133.243.238.163 from pool ntp.nict.jp 
      1  3  1    4s    9s             ---- peer not valid ----
  #
 **一般ユーザを登録する [#h1216f6c]
 >''【メモ】''~
 ''⇒''rootアカウントでのSSHによるログインは許可されていませんので、SSHによるリモートログインを行ないたい場合は一般ユーザのアカウントを作成する必要があります。
 
 **X Window Systemを使用する [#a1cfa1e7]
 **日本語の設定をする [#xf160360]
 **設定やファイルを保存する [#k57e4ba1]
 **保存した設定やファイルを起動時に読み込む [#w4595c42]
 **河豚板を終了する [#r5ff7390]
 **Unixの使い方を調べる [#qd261f24]
 **OpenBSDの使い方を調べる [#z306ec3b]
 
 *河豚板を使う【応用編】 [#kf683b7c]
 
 **アプリを追加する [#af9dcfcb]
 **OSの設定値を変更する [#g61850e9]
 **/usr以下のシステムファイルを書き換える [#zdb1e6f0]
 **動作中の河豚板から河豚板のLiveUSBやデータ保存用USBを作る [#ld36d7ec]
 **OpenBSDと河豚板を共存させる [#d99117a6]
 **スワップパーティションを有効にする [#y45d0ddf]
 **WindowsやLinuxと河豚板を共存させる [#b882fb9c]
 **複数の河豚板を併用する [#o7bfa547]
 
 **起動時の入力を省略できるようにする [#b493ab9a]
 **終了時にデータが自動で保存されるようにする [#m8ee7943]
 
 **一般ユーザが一時的にシステム管理者になれるようにする [#f2649d0e]
 >''【メモ】'' ~
 ''⇒''Unix系のOSで一般的に使われているsudoを[[portsからインストールして>#af9dcfcb]]使うこともできます。
 
 **X Window Systemのログイン画面を有効にする [#ceb55706]
 **ウィンドウマネージャを変更する [#bd4c8ca3]
 
 **河豚板をバージョンアップする [#h2ce3537]
 **河豚板をモバイル環境で使う [#x0c50917]
 
 **起動時間を短縮する。使用メモリを少なくする [#h4bd3eba]
 >''【メモ】'' ~
 ''⇒''起動モード1は標準の起動モードであるモード0に比べ使用リソースが少ないというメリットがありますが、/usr以下のファイルやディレクトリを変更することができなくなります。pkg_addなどによるアプリの追加もできなくなるのでご注意願います。
 
 **河豚板を記録メディアを使用しないで動作させる [#zaeb073d]
 
 *河豚板を使う【開発編】 [#oc4ca9a6]
 
 **河豚板の技術情報を調べる [#h45738ed]
 **動作中の河豚板から河豚板のISOイメージを作る [#ad9d1db1]
 **動作中の河豚板から河豚板の生ディスクイメージを作る [#ad9d1db1]
 **ログインなしでアプリケーションが立ち上がるようにする [#ad9d1db1]
 **河豚板の開発ツールを使う [#m0eda68f]
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