自前でパッケージを作る方法 †
BSD系のフリーOSは、ソースコード一式があれば、
それを自前でコンパイルして、
公式に配布されているのと同じ形式のインストールセットを容易に作成できる。
OpenBSDも然り。
リリースセットを作る †
手元のソースツリーから、公式にリリースされているものと同じ構成のファイルを
作成することができる。以下のマニュアルページを参照。
→ man release
上のman pageのとおりやればいいんだけど、ちょっとTips;
- XLOCALE
- Xはmanの手順どおりやってもいいのだが、そのままやると国際化機能なしでビルドされるので、以下のファイルを編集した方がよいかも;
(XF4_BUILD)/xc/config/cf/OpenBSD.cf
# define StandardDefines -DCSRG_BASED -DX_LOCALE
^^^^^^^^^^←追加
(XF4_BUILD)/xc-old/config/cf/OpenBSD.cf
# define StandardDefines -DCSRG_BASED -DX_LOCALE
^^^^^^^^^^←追加
xc/config/cf/OpenBSD.cfと同じ。
- Tcl/Tk
- xorgcfg (3.6まではxf86cfg)は、XのGUIによるセットアップツールだが、ツールキットにTkを使用しているので、build前にportsなどから事前にTcl/Tkをインストールしておく必要があるが、xorgconfigがあれば十分という向きにはTcl/Tkをインストールしていない状態で、
make -k build ; make -k release
としてmakeを強行突破すればとりあえずtar ballは作成可。ただし、Tkがないことに関するエラー以外のものが発生していないのをあらかじめ確認しておくこと。
ISOイメージを作成し、CD-ROMに焼いてみる †
リリースセットのファイルの一つ、cd36.isoは、インストール用CDの
ISOイメージファイルで、このイメージをCD-ROMに焼けばインストールCDが作成できる。
このCDでインストーラを立ち上げた場合、インストールtar ballは含まれていないので、他の手段(FTPなど)でtar ballにアクセスし、インストールを行う。
よって、インストールCDにtar ballを追加したCD-ROMを作れば、そのCD-ROM一枚で完結したインストールを行うことができる。
以下にそのようなCD-ROMの作成手順を示す。説明中make releaseで作成したリリースパッケージはDESTDIR以下に格納されているものとする。説明はバージョン3.7用を例としているので、ディレクトリ3.7は必要に応じて他のバージョンで読み替える。
- 作成したインストールセット中のcd37.isoファイルをvnconfigを用いてマウント。
ファイルツリーを取り出す。
mkdir tmpmnt
vnconfig svnd0 DESTDIR/cd37.iso
mount /dev/svnd0c tmpmnt
- ディレクトリを作成して、インストールセット全体を追加。
cp -Rp tmpmnt isotree
cp -p DESTDIR/* isotree/3.7/i386
- このディレクトリツリーからISOイメージを作成。
cd isotree
mkhybrid -R -T -v -b 3.7/i386/cdbr -c 3.7/i386/boot.catalog -o ../OpenBSD.iso .
cd ..
- cdrecordなどで、CD-ROMに焼く。
cdrecord dev=/dev/rcd0c OpenBSD.iso
- 後始末
umount /dev/svnd0c
vnconfig -u svnd0c
rm -r isotree tmpmnt
自分流にカスタマイズ †
せっかく自前でISOイメージ作ったりするんだったら、
カスタマイズをしてみたいもの。
→ Customizing the install process
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